ただ走るだけでも最高に楽しいのがモーターサイクル。たまには少しゲーム感覚で楽しんでみようと思い立ち、今回は「予算1万円以内」というマイルールを設けて伊豆方面へツーリングに出かけました。
画像: Kawasaki ELIMINATOR PLAZA EDITION 2027年モデル 総排気量:398cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:735mm 車両重量:177kg 発売日:2026年7月18日(土) 税込価格:91万3000円

Kawasaki
ELIMINATOR PLAZA EDITION
2027年モデル

総排気量:398cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:735mm
車両重量:177kg

発売日:2026年7月18日(土)
税込価格:91万3000円

今回の相棒は、2027年モデルのELIMINATOR PLAZA EDITION。専用のカラーリングが一際目を引くほか、ドライブレコーダーが標準で装備されているのが特徴です。

涼しすぎる夏の朝7時、シタミチをゆったり流す贅沢

7月末といえば例年なら蒸し暑く、酷暑が予想される時期。しかし、この日は思いのほか涼しく、メッシュジャケットを通り抜ける風にむしろ肌寒さを感じるほどでした。

現在の時刻は朝7時。“いつものコンビニ”に到着すると、思わずホットドリンクの棚を探してしまいました。

画像: ▲奥にはたくさんのツーリングライダーが。

▲奥にはたくさんのツーリングライダーが。

このコンビニは、東京方面から「道の駅どうし」に向かう途中に位置するため、近辺を走るライダーの間では親しみを込めて『ラストセブン』なんて呼ばれています。週末の朝には多くのライダーが集まり、ツーリング前の休憩や待ち合わせスポットとして親しまれています。(現在は近隣にコンビニもあり、本当の意味での「最後のコンビニ」ではなくなってしまいましたが)。

予算1万円という制限があるため、ここまで高速道路は使わず、節約のためにゆったりと下道を走ってきました。普通なら疲れてしまうような街中ののんびりとしたペースでも、まったく苦痛にならないのがELIMINATORの素晴らしいところです。

画像: 涼しすぎる夏の朝7時、シタミチをゆったり流す贅沢

フロント18インチ、リヤ16インチのホイールサイズに、30°という寝かし気味のキャスター角。このクルージングに向けたセッティングのおかげで、ツーリングが快適なのは言うまでもありません。

それに加えてパワーも十分ですので、アクセルを開ければ「ドゥルルルッ」と軽快に加速してくれます。この扱いやすさとスロットルレスポンスの良さは、本モデルならではの大きな魅力でしょう。

道志みちから絶景のパノラマ台へ

画像1: 道志みちから絶景のパノラマ台へ

“ラストセブン”から「道の駅どうし」までは、約25kmの道のり。程よいアップダウンと、テンポの良いコーナーが連続するので、400ccクラスのモーターサイクルにはまさにぴったりのワインディングです。

クルーザーというと、峠道には向かないイメージを抱きがちですが、ELIMINATORは違います。Ninja 400ベースのエンジンを積んでいるだけあって、中身は本当にスポーティ。

低速ギアから少し引っ張ってスロットルを開けてあげれば、驚くほど軽快に、そしてスポーティなエキゾーストノートを響かせ加速してくれます。

画像2: 道志みちから絶景のパノラマ台へ

フロントタイヤが大きい分、コーナーではしっかりとシートの奥深くに座ってリヤに荷重をかけ、車体を曲げてあげるのがワインディングを楽しく走るポイント。バンクは必要ですが、ステップを擦らないよう、やりすぎには注意です。

曲がりくねった道をひとつ、またひとつと越えていくたびに、首元にはひんやりとした風が当たります。道の駅に近づくにつれて聞こえてくる川のせせらぎは心地よく、道路わきには紫陽花がちらほら。

画像3: 道志みちから絶景のパノラマ台へ

いつの間にか市街地に入り、最後は上りの右コーナーを抜けると道はほとんど真っ直ぐ、ともすれば道の駅どうしに到着します。

まだ時間が早かったため出店はオープンしていませんでしたが、ここで温かいコーヒーを飲み、お手洗いを済ませ、駐車場に停まる誰かの愛車を眺めるのがお決まりのルーティンです。

休憩後はそのまま道志みちを抜け、山中湖が一望できる有名な展望スポット「パノラマ台」を目指します。

ここでライダーが最も注意しなくてはならないのは鹿です。早朝、夕方、深夜は特に遭遇率が高く、先輩やその友人が何度も危ない思いをしていました。思わぬ飛び出しに遭うこともあるため、注意が必要です。

画像4: 道志みちから絶景のパノラマ台へ

30分ほど走ると、パノラマ台へ到着。

ここで絶景を眺めるのも良いですが、愛車と眼下の景色の写真を撮りたいなら、この場所を少し通り過ぎて登ったところにある、道路脇のスペースに停めるのがおすすめ。

富士山と山中湖、そして愛車をひとつのフレームに収める絶景ショットを撮るのが王道コース。この日はあいにく空が霞んでおり、富士山の美しい稜線はお預けとなってしまいましたが、それでも眼下の壮大な景色は写真に収めておいて間違いありません。

画像: ▲日の光にタンクの鮮やかなグリーンがきらめきとてもカッコいいです。

▲日の光にタンクの鮮やかなグリーンがきらめきとてもカッコいいです。

タイムリミットは14時。伊豆の海鮮丼を目指して

現在の時刻は11時過ぎ。このまま南へ下り、伊豆で美味しいと評判のご飯屋さんを目指します。ただし、大きな問題がひとつ。目的地のお店は14時にお昼休憩に入ってしまうため、なんとしてでもそれまでに到着しなければなりません。

画像1: タイムリミットは14時。伊豆の海鮮丼を目指して

気を取り直して、ここからはツーリングの王道ルート。箱根スカイラインから芦ノ湖スカイライン、そして伊豆スカイラインと、贅沢なスカイライン三昧の道を駆け抜けます。

緩やかなコーナーが果てしなく続き、ふと視界が開けると、眼下には芦ノ湖と深い緑の森、そして遠くの街並みが広がります。絶景に目を奪われると同時に、体感温度がぐっと下がるのを感じ、「ずいぶん高いところまで登ってきたんだな」と実感します。

箱根を下り終えて芦ノ湖スカイラインに入る料金所では、思わず目を引くスポーツカーを何台も見かけました。広い車線と大きなコーナーが連続するこの道は、モーターサイクルはもちろん、クルマにとっても絶好のドライブスポットなのでしょう。

画像2: タイムリミットは14時。伊豆の海鮮丼を目指して

熱い走りも魅力的ですが、ELIMINATORの楽しみ方は少し違って、十分なパワーがありながらも、乗車姿勢はアップライトで全く気張らないスタイル。

だからこそ、周りの美しい景色や、風の心地よさ、自然の香りによく気が付きます。スポーティさを持ち合わせつつも、純粋に「旅」を楽しむことができる、そんなモーターサイクルです。

画像: ▲伊豆の味処 錦(静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本971-35)営業時間:11時30分~14時、17時30分~21時/定休日:毎週木曜日

伊豆の味処 錦(静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本971-35)営業時間:11時30分~14時、17時30分~21時/定休日:毎週木曜日

伊豆の市街地へと下り、ようやく目的のご飯屋さん「伊豆の味処 錦」へ到着。

時刻は13時50分。閉店時間ギリギリの滑り込みでしたが、お店の方が優しく迎え入れてくださり、無事、昼食にありつけました。

いただいたのは、「鯵のたたき丼」(税込2200円)。ここまで交通費を節約してきたのは、お昼ご飯で贅沢をするためと言っても過言ではありません。せっかくなので、さらに贅沢に冷たいお出汁を追加した「冷やし茶漬けバージョン(+220円)」でいただきます。

画像3: タイムリミットは14時。伊豆の海鮮丼を目指して

丼ぶりには、ご飯が見えないほど山盛りに盛られた新鮮な鯵のたたき。これだけたっぷりあると、ご飯と一緒ではなく、たたきだけを頬張る贅沢も味わえて最高です。

そのままの味を一頻り楽しんだ後、冷たいお出汁をたっぷりと。ふんわりと香るシソとピリッとしたワサビのアクセントが絶妙で、夏バテ気味の身体に染み渡るさっぱりとした味わいを、最後の一粒まで堪能しました。

画像: ▲カウンター席の目の前には大きなサザエの水槽があり、元気に壁に張り付いていました。サザエ丼を頼むとあそこから引き揚げられるのでしょう。

▲カウンター席の目の前には大きなサザエの水槽があり、元気に壁に張り付いていました。サザエ丼を頼むとあそこから引き揚げられるのでしょう。

海と猫と迫りくる黒い雲

お腹もしっかり満たされ、時刻は15時前。いい時間になりますから、海を眺めてから帰路に就くことに。お店から海までは、約10分程度です。

画像1: 海と猫と迫りくる黒い雲

海岸には色とりどりの海の家が立ち並び、夏休みを満喫する海水浴のお客さんで賑わっていました。夏の海をバックに佇むELIMINATOR。このPLAZA EDITIONのカラーは、本当に海との相性が抜群で、ファインダー越しに見てもひときわ輝いて見えます。

通りすがりの小さな男の子が「みて、かっこいい!」と指をさしてくれた瞬間は、嬉しいし、満更でもないなと感じた瞬間でした。

画像2: 海と猫と迫りくる黒い雲

この辺りは地域猫ちゃんたちの住処にもなっているようで、あちこちでゴロゴロとお昼寝を楽しんでいます。海風も心地よく、「私もこの辺りで少し休んでいこうかな」と空を見上げたその時……

怪しげな、真っ黒い雲がものすごい勢いで頭上へ迫ってきます。「これは」と思いバタバタ準備を始めると、ぽつり、ぽつりと雨粒が。ふと横を見ると、先ほどまでくつろいでいた猫ちゃんたちは、すでに軽トラの下へと避難を完了して、こっちを見ていました。

画像3: 海と猫と迫りくる黒い雲

案の定、帰り道は雨。というか、びっくりするくらいの豪雨。

箱根ターンパイクの小田原料金所を出る頃には、全身びっちょり。それでもようやく雨雲を抜け、地元の名物らしい(?)湘南クッキーの自動販売機で頑張った自分にご褒美。家路を急ぎます。

冷え切った身体と、長時間のライディングで疲労した手元。そんな満身創痍の状態でも、エリミネーターのクラッチとスロットルの驚くほどの軽さが、心底ありがたく染み渡りました。

1DAY日帰りツーリングの収支表

最後は“とほほ”な展開のツーリングになってしまいましたが、頼もしい相棒のおかげでなんとか安全に自宅まで帰り着くことができました。

今回かかった金額は、有料道路が3470円、ガソリン代が3487円、食事や飲み物などで2868円で、合計9825円。400ccのモーターサイクルですが、かなり燃費が良く、実燃費は約28km/Lと、WMTCモード値よりも高い値に。節約に一躍買ってますね。

画像: 1DAY日帰りツーリングの収支表
1万円ツーリングの内訳
箱根スカイライン350円(片道)
芦ノ湖スカイライン
本線・湖尻線
500円(片道)
伊豆スカイライン
熱海峠 ↔ 亀石峠/350円、亀石峠 ↔ 冷川/350円、冷川↔ 天城高原/200円
1,800円(往復)
箱根ターンパイク
箱根小田原本線/650円、箱根伊豆連絡線/170円
820円(片道)
ガソリン(20.11L)3,487円
コンビニ148円
自販機150円
海鮮丼2,420円
湘南クッキー150円
合計9,825円

無事「1万円以内」に収まった大満足の1DAYトリップ。

ELIMINATORがもたらしてくれる豊かな時間を、全身で味わい尽くした一日になりました。次は、高速道路を存分に使って、もっと遠くまで──ぜひとも天気の良い日に、リッチなツーリングをしたいです。

文:大冨 涼/写真:石神 邦比古/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部

This article is a sponsored article by
''.