これまでKawasaki Good Times Journalでは、「街乗り編」と「高速道路・ワインディング編」の2回にわたり、Ninja 500のリアルなインプレッションをお届けしてきました。今回はその総集編として、さまざまなシチュエーションを走って改めて実感した「Ninja 500の魅力」をピックアップしてご紹介します。

所有欲を満たす「Ninja ルックス」

画像1: 所有欲を満たす「Ninja ルックス」

Ninjaシリーズの血統を受け継ぎつつも、Ninja 250/400と大きく異なるのはそのフロントマスク。Ninja ZX-6Rと同じ形状のヘッドライトを採用し、コンパクトで迫力のあるデザインとなっています。

アッパーカウルやスポイラーなどもヘッドライトにあわせた新形状となっており、スポーティさが強調されています。

画像2: 所有欲を満たす「Ninja ルックス」

ボディカラーの「メタリックフラットスパークブラック × メタリックスパークブラック」は一見するとシンプルな黒一色のように思えますが、マットブラックを基調にアクセントで艶のあるブラックのパーツをチョイス。上品なスタイリングとなっています。

画像: ▲インナーカバーもNinjaシリーズらしい特徴的な模様が。ちょっと手裏剣のようにも見えます。

▲インナーカバーもNinjaシリーズらしい特徴的な模様が。ちょっと手裏剣のようにも見えます。

画像: ▲リヤ周り:シートは小ぶりですが、しっかり荷掛けフックも装備されています。

▲リヤ周り:シートは小ぶりですが、しっかり荷掛けフックも装備されています。

ストリートで実感する圧倒的な「扱いやすさ」

画像1: ストリートで実感する圧倒的な「扱いやすさ」

車両重量は171kgと非常に軽く、少し上り坂になっている駐車場でもエンジンをかけずに押し歩きができるほどの軽さです。駐車場からの出し入れで、車体を倒してしまう心配も少ないので、現実的に考えても日常使いにちょうどいい大型モーターサイクルです。

画像: ライダー身長:165cm、シート高:785mm

ライダー身長:165cm、シート高:785mm

また、扱いやすさのポイントとなっているのは足つき性で、シート高は785mmと、実はNinja 250よりも10mm低く設定されています。身長165cmのライダーだと両足のかかとがほぼ接地するため安心感は抜群。跨り歩きも可能です。

左右35°というネイキッド並みのハンドル切れ角のおかげで、Uターンや小回りもラクラクこなせます。

画像2: ストリートで実感する圧倒的な「扱いやすさ」

また、本モデルにはアシスト&スリッパークラッチが採用されており、ストップ&ゴーの多い街中でもクラッチを握る左手が疲れにくいのが魅力です。

加えて急なシフトダウンによって強いエンジンブレーキがかかった際に、リヤタイヤが滑ってしまうのを軽減してくれるので、初心者にとっても安心できる仕様となっています。

画像: ▲レバーは女性が人差し指1本でも引けるほど軽いです。

▲レバーは女性が人差し指1本でも引けるほど軽いです。

余裕が楽しさに変わる「ちょうどいいエンジン」

画像1: 余裕が楽しさに変わる「ちょうどいいエンジン」

排気量451cm³の水冷並列2気筒エンジンは、最高出力39kW(53PS)を発揮。Ninja 400と比べて低回転でのトルクが厚く、街中なら3速4000回転で50km/hほどで余裕の巡航ができてしまいます。

400cc以下のモデルで感じられやすい2気筒ならではの頭打ち感もなく、ワインディングなどで走らせても楽しいです。

急勾配の登り坂でもグイグイと走る頼もしさがあり、スロットルのドンツキがないため、気負わずにスポーツ走行を楽しめる「ちょうど良さ」が最大の魅力。

画像2: 余裕が楽しさに変わる「ちょうどいいエンジン」

また、本モデルはABSが標準で装備されていますから、ガツッと握り込むようにブレーキをかけてしまっても、ロックする心配がなく、安心してライディングを楽しめます。

どこまでも走りたくなる「ツアラーとしての快適性」

画像: どこまでも走りたくなる「ツアラーとしての快適性」

スポーティなイメージのセパレートハンドルを採用していながら、トップブリッジの上側にマウントされているため、前傾が浅く首や肩が疲れにくいライディングポジションとなっています。

高速道路ではフルカウルとスクリーンが胸から下の走行風を見事に防いでくれるうえ、6速120km/h巡航(約6500回転)でもスロットルのゆとりがたっぷり(※制限速度120km/h区間で検証)。

さらに低反発ウレタン素材のシートのおかげで、400kmほど走ってもお尻が痛くなりにくいという、ツアラー顔負けの快適性を備えています。

画像: ▲シートはスポーツモデルとは思えないほど肉厚で、長時間座っていても快適でした。

▲シートはスポーツモデルとは思えないほど肉厚で、長時間座っていても快適でした。

背中を押してくれる「コストパフォーマンス」

画像1: 背中を押してくれる「コストパフォーマンス」

これだけ充実した装備と大型モデルとしての余裕を持ち合わせながら車両価格は税込89万1000円と、90万円を切る設定。カワサキのラインナップはもちろん、他メーカーの車両でも新車価格が100万円を切る大型モーターサイクルは少ないですから、新車購入のハードルがグッと下がるのではないでしょうか。

また、約1000kmのツーリングを通して計測した燃費性能にも魅力があります。今回は4回給油を行ったので、区間ごとにわけて燃費を計測、全区間での燃費も同様に計測しました。

区間距離給油量燃費
区間A273.9km10.37L26.41km/L
区間B236.3km8.16L28.95km/L
区間C201.5km7.81L25.80km/L
区間D266.4km9.82L27.12km/L
全区間978.1km36.16L27.04km/L

区間Aでは一般道と高速道路を走り、燃費は26.41km/L。区間Bは高速道路ほか渋滞のない夜間に一般道を走り、かつ回転数を上げる走行をあまりしなかったことから28.95km/Lと4つの区間の中でもっとも高燃費に。区間Cは一般道が多め、さらに渋滞に巻き込まれたことから少々燃費が落ちて25.8km/L、区間Dは9割高速道路でペースよく走り27.12km/Lとなり、すべての区間では27.04km/Lとなりました。

カタログスペックではWMTCモード値では25.2km/Lとなっており、今回の検証ではどの区間においてもそれを上回る結果となりました。

画像2: 背中を押してくれる「コストパフォーマンス」

この燃費性能は、400cc以下のモデルにも引けを取りませんし、使用燃料も無鉛レギュラーガソリンとなっていますから、ランニングコストに関しては他の大型モーターサイクルよりも圧倒的にリーズナブル。

初めての大型モーターサイクルとしてはもちろん、気軽に乗り出せるセカンドモーターサイクルとしても、非常にコストパフォーマンスに優れています。

未来のオーナーさんに伝えたいポイント

1.サイドスタンドは跨ったまま出すのがおすすめ

画像1: 未来のオーナーさんに伝えたいポイント

Ninja 500はサイドスタンドがわずかに長く、出し入れの際に少し地面に引っ掛かることがあります。

跨ったままスタンドを操作する場合はそれほど気になりませんが、降車してから出し入れする際には、一度車体を(ライダーから見て)少し右側(奥側)へ起こすように傾ける必要があります。

車両重量自体は軽いため、過度な心配はいりませんが、傾斜のある場所や扱いが不安な方は、最初から跨った状態でスタンドの出し入れを行うのがおすすめです。


2.狭い場所ではミラーを畳みましょう

画像2: 未来のオーナーさんに伝えたいポイント

Ninja 500のミラーはサイズが大きく、ハンドルの幅に対して外側へ張り出しているのがわかります(実際にスケールを使用して直線の幅を計測してみたところ、ハンドル幅の730mmに対し、通常のライディングポジションに合わせた状態のミラー両端の幅は約790mmでした)。

狭い場所に駐車する際には、ミラーが干渉したり、周囲の車両などと接触してしまったりする可能性も考えられるので、場合に応じて写真のように、ミラーを根元から畳むのがおすすめです。

画像: ▲ミラーは写真のように斜め上側方向に折りたたまれるので、取り回しの際にハンドルを握る手と干渉することはありません!

▲ミラーは写真のように斜め上側方向に折りたたまれるので、取り回しの際にハンドルを握る手と干渉することはありません!

どちらも、ライディングに関するお話ではありませんが、思わぬトラブルを防ぐためにも、これらのひと手間は惜しまずに行うと、より安全で楽しいモーターサイクルライフが送れるでしょう。

文:大冨 涼/写真:森 浩輔/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部

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