2026年4月19日、全日本モトクロス選手権(JMX)第2戦が、熊本県大津町の「HSR九州」で開催されました。阿蘇の裾野に位置するこのコースは、火山灰を含む黒土をベースとした砂質の路面が最大の特徴です。コース幅が広く、ダイナミックなビッグジャンプと超高速セクションが連続する、国内で最もスピードレンジが高いサーキットとして知られています。

Team Kawasaki R&Dと内田篤基、高速コースへの挑戦

画像: Team Kawasaki R&Dと内田篤基、高速コースへの挑戦

カワサキのファクトリーチーム「Team Kawasaki R&D」。そのエースライダーを務める内田篤基選手にとって、今回のHSR九州は、開幕戦いなべ大会での表彰台獲得に続く、真価が問われる重要な一戦でした。

内田選手は昨年のHSR九州大会のヒート2で表彰台を獲得しており、今年はさらに上のポジションを狙いたいところ。予選では開幕戦に続きベストタイムを叩き出すなど、今大会も速さを証明しています。今大会のヒート1、ヒート2でも上位でのフィニッシュが期待されました。

悔しさの残るレースも粘り強さを見せ8位

画像1: 悔しさの残るレースも粘り強さを見せ8位

マディコンディションで行われることになった30分+1周の決勝ヒート1では、全30台のIA1マシンが一斉にスタートを切ると、内田選手は4番手に位置し、同じカワサキ勢の安原志選手(⼋尾カワサキwith ANNEX CLUB)と3番手争いを演じます。

しかし、開始から5分が経過したところで内田選手が痛恨の転倒。すぐに立て直し、5番手で戦列に復帰すると、6番手につける⻄條悠⼈選手(Kawasaki PURETECH Racing)とバトルを展開していきます。

画像2: 悔しさの残るレースも粘り強さを見せ8位

6周目に入ると、4番手につけていた安原選手が後退し、内田選手が4番手に浮上。西條選手、そして出遅れながらも追い上げを見せるディフェンディングチャンピオンの⼤倉由揮選手(Honda Dream Racing Bells)を抑え込みます。

しかし残り9分となったところで2度目の転倒。再度レースに復帰するも、ヒート1は8位でのフィニッシュとなりました。

ファクトリーの意地、表彰台に迫る力走

画像1: ファクトリーの意地、表彰台に迫る力走

インターバルを経て行われたヒート2。内田選手はスタートで5番手につけると、レース開始後6分が経過したタイミングで、スタートを決めて4番手につけていた安原選手を捕らえ、ポジションを上げていきます。

内田選手、安原選手、そして西條選手のカワサキ勢によって繰り広げられた4番手争い。ヒート1で悔しい転倒があった内田選手ですが、ヒート2では4番手の座を譲ることなく周回を重ねていきます。

レースの折り返し時点にはファステストラップも記録しますが、ホンダ、ヤマハワークスのトップ3に追いつくことができませんでした。しかし、カワサキ勢最上位は譲らない力走を披露します。

画像2: ファクトリーの意地、表彰台に迫る力走

その後もペースが落ちることなく、安定したラップを刻み続けた内田選手は、ポジションを守り切り4位でチェッカーを受けました。

表彰台にあと一歩届きませんでしたが、ヒート1から大幅に順位を上げ、上位陣と遜色ないタイムを刻み続けた内田選手。ファクトリーマシンの性能と適応力の高さを証明するに十分な内容と言えるのではないでしょうか。

次戦は関東のテクニカルコース「オフロードヴィレッジ」での第3戦

2ヒートの結果を合算した今大会の総合順位は6位となりました。厳しい展開もあったなかで、内田選手は確実にポイントを積み上げ、シリーズランキングにおいても上位争いに踏みとどまっています。

画像: 次戦は関東のテクニカルコース「オフロードヴィレッジ」での第3戦

次戦は5月23日から24日にかけて埼玉県川越市の「オフロードヴィレッジ」で開催される第3戦 21Groupカップです。今回の高速なHSR九州とは対照的に、タイトなコーナーと連続するジャンプが特徴の非常にテクニカルなコースです。土質も硬質へと変わり、より精密なマシンコントロールと瞬間的な爆発力が求められます。

今回の九州で高速域の強さを証明した内田選手とKX450SRが、関東のテクニカルな舞台でどのようなパフォーマンスを発揮するのかに注目です。「Team Kawasaki R&D」の挑戦は、ここからさらに加速していきます。

レポート:河村大志/写真:Kawasaki/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部

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