400ccクラスの現行車で国内唯一のクルーザーモデルとなるELIMINATORシリーズ。ELIMINATORと過ごす休日はきっとこんな感じになるんじゃないか……そう思い、ぶらっと冬のシーサイドを走ってみた。
画像: Kawasaki ELIMINATOR 2026年モデル 総排気量:398cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:735mm 車両重量:176kg 発売日:2025年7月15日 税込価格:85万8000円 ▶▶▶車両情報の詳細はこちら

Kawasaki
ELIMINATOR
2026年モデル

総排気量:398cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:735mm
車両重量:176kg

発売日:2025年7月15日
税込価格:85万8000円

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朝の海ほたるPA

画像: 朝の海ほたるPA

東京湾アクアラインのトンネルに入ると、排気ガスが混じった空気に温もりを感じた。前を行くクルマのテールランプが眩しい。早朝から交通量が多く、制限速度いっぱいまで出すことはできない。

ELIMINATORは淡々と流れに乗って、私を運んでくれる。ゆったりとしたポジションに、ほどよいエンジン回転数。50~60km/hのクルージングが心地いい。お世辞にも良い環境とはいえない地下道だが、海に潜るこの直線道路をいつまでも走っていたいとさえ思えてくる。

そんな感慨に浸ったのも束の間、トンネルを抜けると冷冽な寒風に身体が包まれた。ほどなくして、海ほたるPAに到着した。

画像: ▲12月下旬の7時過ぎ、気温は約7℃。海ほたるPAでひとり「幸せの鐘」を鳴らす。この時間、東京湾アクアラインは下り線の方が混雑しているようだ。

▲12月下旬の7時過ぎ、気温は約7℃。海ほたるPAでひとり「幸せの鐘」を鳴らす。この時間、東京湾アクアラインは下り線の方が混雑しているようだ。

画像: ▲海ほたるPAには24時間営業の食事処がある。朝食に選んだのは、内房名物のアサリがたっぷり入った温かい蕎麦。

▲海ほたるPAには24時間営業の食事処がある。朝食に選んだのは、内房名物のアサリがたっぷり入った温かい蕎麦。

房総半島へ

画像1: 房総半島へ

このツーリングに出るまで、すでに3週間ほどELIMINATORと過ごしてきた。通勤や買い物といった街乗りでも、その扱いやすさですこぶる重宝している。

ビル街の信号待ちで、ふとショーウインドウに映った、ELIMINATORに跨る自分の姿を見ると、自然と笑みがこぼれる。何気ない瞬間に所有する幸せを感じさせてくれるモデルだ。

一方で、街中を走り続けていると「どこか遠くへ出かけたい」という気持ちが日に日に高まっていった。このモーターサイクルは、旅の空がよく似合うはず。

画像2: 房総半島へ

そうしていま、東京湾アクアラインを渡って房総半島へとやってきた。この道を走って別世界へとワープする感覚は、何度経験しても気分が上がるものだ。

木更津JCTから館山道に入って少し南下し、木更津南ICで一般道へ下りた。都内よりも交通の流れが速く、信号も少ない。少しエンジン回転数を上げて走ってみる。

画像3: 房総半島へ

ELIMINATORの水冷並列2気筒エンジンは、どの回転域でも扱いやすい。無意識に走っていると、かなり低い回転数でギアをポンポンと上げてしまいがちだが、あえて引っ張ってみると、また別の快感が生まれてくる。

エンジンの仕事量が増え、股下からの主張が大きくなる。それはまるで心臓の鼓動が伝わってくるかのようで、単なる工業製品ではなく、ひとつの生き物のように感じられる。ただ流しているときとは、乗り手の高揚感も違ってくるのだ。

画像4: 房総半島へ

ロー&ロングかつスリムな車体は、一目でクルーザーだと分かるスタイル。ホイール径はフロント18インチ・リア16インチで、長めのホイールベースが優れた直進安定性をもたらしている。一方で、適度に絞られたハンドルはネイキッドモデルのような操作感も併せ持つ。

どっしりとシートに体重を預け、リラックスした姿勢で走ることもできれば、脇を締めて上体を少し伏せ、スポーツネイキッドのような気分で走ることもできる。回転数を上げるほどにスポーティな一面が顔を出し、乗り込むほどに多様な表情を見せてくれる。

見どころの多い富津岬

画像: 見どころの多い富津岬

富津岬に到着した。冬の柔らかな日差しが、寒さで固まった身体を解きほぐしていく。ここは海と緑、そして個性的な建造物を一度に楽しめるスポットだ。

シンボルの「明治百年記念展望塔」は、1971年に完成した。ちなみに明治100年にあたるのは1968年(昭和43年)で、2025年は昭和でいえばちょうど100年という節目にあたる。

半世紀以上前に造られた展望塔はいま見ても斬新で、富津岬のランドマークとして建ち続けている。頂上から望む景色も素晴らしく、東京湾をパノラマで見渡せ、条件がよければ富士山もくっきりと浮かび上がる。ただ、風が強い日の最上階は、高所が苦手な人には少々スリルが強すぎるかもしれない。

画像: ▲木々のトンネルを抜ける直線路も富津岬の楽しみ。トレーニングのメッカとしても有名なようで、この日も走り込みに勤しむ選手たちとたびたびすれ違った。

▲木々のトンネルを抜ける直線路も富津岬の楽しみ。トレーニングのメッカとしても有名なようで、この日も走り込みに勤しむ選手たちとたびたびすれ違った。

画像: ▲富津海水浴場の周辺は、道と砂浜、海面が遮るものなく繋がる爽快なエリア。夏場は行楽客で賑わうが、冬場は知る人ぞ知る静かなフォトスポットになる。

▲富津海水浴場の周辺は、道と砂浜、海面が遮るものなく繋がる爽快なエリア。夏場は行楽客で賑わうが、冬場は知る人ぞ知る静かなフォトスポットになる。

画像: ▲ELIMINATORには海沿いの景色がよく似合う。2026年モデルの新色「パールラヴァオレンジ」の配色も鮮やかだ。愛車の写真撮影を楽しみたいライダーには、格好の被写体になるだろう。

▲ELIMINATORには海沿いの景色がよく似合う。2026年モデルの新色「パールラヴァオレンジ」の配色も鮮やかだ。愛車の写真撮影を楽しみたいライダーには、格好の被写体になるだろう。

画像: ▲冬の海岸線は、ライダーの舞台。海風が運んだ砂が路面に堆積していることもあるため、走行には注意が必要だ。

▲冬の海岸線は、ライダーの舞台。海風が運んだ砂が路面に堆積していることもあるため、走行には注意が必要だ。

内房の名店でコーヒーを一杯

画像1: 内房の名店でコーヒーを一杯

富津岬周辺を満喫した後、内房の沿岸を走る国道127号線を南下する。なんてことのない道も、ELIMINATORで走れば不思議と楽しい。この、どんな道でも「何だか楽しい」と思わせてくれることこそ、ELIMINATORの最大の魅力ではないだろうか。

楽しさの定義は人それぞれだ。それでも、ELIMINATORを愛するオーナーたちは、この理屈ではない「何だか楽しい」という感覚に魅了され、ついつい走り出してしまうのだと思う。

画像2: 内房の名店でコーヒーを一杯

都心を走っていると、信号待ちでELIMINATORシリーズと隣り合うことがよくあった。軽く会釈をして去っていく彼らの姿は、横から見ても後ろから見ても格好いい。私もそう見られたいと思い、この数週間は少し意識して乗ってきたつもりだ。

東京湾フェリーが発着する金谷港を過ぎると、今回の目的地が見えてきた。

画像3: 内房の名店でコーヒーを一杯

「音楽と珈琲の店 岬」。通称“岬カフェ”として親しまれている名店だ。東京湾を一望する崖の上に佇む。国道からは見えないため、知らなければたどり着けない隠れ家のよう。店外までジャズの音色が優しく漏れ聞こえてくる。

画像4: 内房の名店でコーヒーを一杯

ピザトーストとブレンドコーヒーを注文した。絶景の中で味わえば何でも美味しく感じるものだが、ここは料理もコーヒーもそれ自体が絶品だ。

画像5: 内房の名店でコーヒーを一杯

冬の寒さはあったものの、今回のツーリングでは何ひとつ無理をしていない。朝に自宅を出てからの走行距離は130kmほど。もっと走っていたい気持ちもあるが、ELIMINATORとの旅は、ただ一緒にいるだけで心が満たされる。

画像6: 内房の名店でコーヒーを一杯

カフェでのんびり過ごしているうちに陽が落ちてきた。冷え込みが厳しくなる前に帰路につこう。何気ない帰り道も、きっと心地よい余韻に包まれ、ふとした瞬間に思い出すかけがえのない記憶になるはずだ。

文:西野鉄兵/写真:関野 温

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