はじめてのバイク選びで迷っている方へ。バイクの種類や排気量、維持費の違い、実車確認のポイントなど、後悔しないための選び方を解説。自分にぴったりの1台を見つけるための5つのポイントをご紹介します。

バイク選びのポイント1:目的・利用シーンを整理する

バイク選びで最初に行うべきは、「自分がバイクに乗って何をしたいのか」という目的の言語化です。目的が曖昧なまま見た目だけで選んでしまうと、「長距離が辛い」「街乗りで扱いづらい」といったミスマッチの原因になります。

まずは以下の代表的な4つの利用シーンから、自分の理想に最も近いものを選んでみましょう。

通勤・通学、日常の買い物(街乗りメイン):
取り回しが軽く、細い道でも扱いやすい軽量なモデルが適しています。燃費性能の高さや、荷物の積載性も重要なポイントです。キャリアやボックスなどを付けることを考慮に入れつつ選んでみるのも良いかもしれません。

画像: ▲ KLX230SM

KLX230SM

週末のツーリング・日帰り旅行:
一般道や郊外のワインディング(山道)を気持ちよく走りたい場合は、走りの爽快感と扱いやすさを兼ね備えたモデルが最適です。排気量は大きすぎないものが適しているでしょう。

画像: ▲ Ninja 500

Ninja 500

高速道路を使った長距離旅行・キャンプ:
高速道路での合流や連続走行でもエンジンに余裕があり、風圧を受けにくいカウル付きのモデルや長距離でも疲れにくいポジションのバイクが向いています。少なくとも高速道路に乗ることができる155cc以上、可能であれば400cc以上のモデルが適しています。

画像: ▲ VERSYS 1100 SE

VERSYS 1100 SE

ファッション・所有感(デザイン重視):
「この見た目のバイクに乗りたい!」という直感も立派な選定基準です。カフェに乗り付けたり、写真を撮ったりする楽しみを重視する選び方です。ツーリングバッグやカスタムパーツなどを視野に入れつつ検討すると、納車後の楽しみ方がグッと広がりますよ。

画像: ▲ ELIMINATOR

ELIMINATOR

バイク選びのポイント2:排気量と免許の種類・維持費の違いを知る

日本のバイクは法律上、排気量(エンジンの大きさ)によって区分されており、それぞれ必要な免許や走行できる道路、維持費が大きく異なります。

バイクの排気量・区分一覧

排気量区分該当する免許高速道路車検
50cc以下(原付一種)
最高出力4kW以下の51cc~125cc(新基準原付)
原付 / 普通自動車
50cc超〜125cc(原付二種)小型限定普通二輪
126cc〜250cc(軽二輪)普通自動二輪
251cc〜400cc(小型二輪)普通自動二輪
401cc以上(大型二輪)大型自動二輪

原付一種・新基準原付(50cc以下、または最高出力4kW以下の51〜125cc)
普通自動車免許や原付免許で乗れる最も手軽な区分です。車検がなく保険代も安く抑えられますが、高速道路の走行はできません。また、法定速度30km/h制限や二段階右折が必要になるなど、走行上のルールが多いのが特徴です。

原付二種(50cc超〜125cc)
小型限定普通二輪免許で乗ることができ、通勤や通学の足として非常に高い人気を誇ります。車検や高速道路が使えない点は原付一種と同じですが、30km/h制限や二段階右折が不要になり、自動車のファミリーバイク特約を利用できるためコスパ面で優れています。

画像1: バイクの排気量・区分一覧

軽二輪(126cc〜250cc)
普通自動二輪免許が必要になります。車検がないため維持費を抑えられるうえ、高速道路の走行が可能になるため、コストパフォーマンスと行動範囲の広さを兼ね備えた、初心者に最も人気の高い区分です。

小型二輪(251cc〜400cc)
普通自動二輪免許で乗れる上限の区分です。ここから車検が必要になりますが、高速走行や急な登り坂でも余裕のある力強い走りができ、扱いやすさとパワーのバランスに優れています。

画像2: バイクの排気量・区分一覧

大型二輪(401cc以上)
大型自動二輪免許が必要となる最高峰の区分です。車検があり、車体が重いため取り回しには慣れが必要ですが、圧倒的なパワーと所有感を味わえます。長距離ツーリングでも疲れにくく、快適な走りが魅力です。

はじめてのバイクで不安…という人におすすめの排気量は「125cc〜250cc」

特にこだわりがない場合、最初の1台には125cc〜250ccクラスがおすすめです。

軽量で転倒のリスクが低く、車検がないため維持費を抑えながらバイクの基本操作を安全にマスターできます。高速道路に乗りたい場合は250cc、街乗りメインなら125ccを選びましょう。

バイク選びのポイント3:好みのスタイルを探す

バイクには様々な形状があり、見た目の好みだけでなく、乗車姿勢や得意な走りのシーンも異なります。

スポーツ(スーパースポーツ / SS):
風抵抗を減らすフルカウル(カバー)で覆われたレーサー風のデザイン。スピード感やスポーティな走りを楽しみたい人向け。ライディングポジションは前傾姿勢で、比較的シート高が高めに設定されたものが多いです。【例】Ninja 400、Ninja ZX-25RR etc…

ネイキッド:
エンジンが露出したその姿から「ネイキッド(裸)」と呼ばれている本カテゴリー。昔ながらの丸いヘッドライトをもつモデルから、スタイリッシュなフロントマスクをもつスポーティなモデルもラインナップ。乗車姿勢が自然で視界が広く、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで活躍します。【例】Z900RS、Z250 etc…

レトロ・ネオクラシック:
丸型ヘッドライトやメッキパーツなど、味わいのあるヴィンテージデザイン。ゆったり、のんびりツーリングを楽しみたい方はもちろん、私服にも合わせやすいので、おしゃれに街を走りたい人に大人気です。【例】W800、MEGURO S1 etc…

アドベンチャー・オフロード:
車高が高く、長距離走行や悪路(未舗装路)の走破性に優れています。荷物をたくさん積めるモデルが多く、キャンプツーリングに最適です。【例】VERSYS 650、KLX230 SHERPA etc…

スクーター(ビッグスクーター含む):
クラッチ操作(ギアチェンジ)がなく、オートマチックで快適に走れます。シート下の大容量収納スペースなど、実用性の高さが魅力です。

バイク選びのポイント4:実車に会いに行く

初心者にとって、事故やトラブルを防ぐために最も重要なのが「足つき性」「車両重量」です。カタログスペックだけでなく、お店に行って、実車に跨って確認しましょう。

1. 足つき性(シート高と幅)

画像: 1. 足つき性(シート高と幅)

停車したときに、両足のつま先(できれば足の裏の半分程度)が地面にしっかり着くか確認します。まったく足が届かないと、信号待ちや坂道発進でバランスを崩し、「立ちゴケ(止まっている状態での転倒)」のリスクが大きいので、注意が必要です。

足つき性は、シート高の数値だけでなく、シートの幅によっても足の開き具合が変わるため、実車確認が必須です。

2. 車両重量と取り回し

画像: 2. 車両重量と取り回し

バイクは走っている時よりも、「押して歩く時」や「駐車場で取り回す時」に重さを感じます。

万が一倒してしまった際に、自分の力で「引き起こし(倒れたバイクを起こす作業)」ができる重さかどうか、ショップのスタッフに相談しながら確認しておくと安心です。

ほかにも、エンジンをかけることが可能であれば、そのバイクのエキゾーストサウンドを聞いてみるのもおすすめ。車種によって異なる鼓動感や心臓に響く咆哮に、きっと心ときめくことでしょう。

バイク選びのポイント5:購入後の「維持費」と「初期費用」を考慮する

バイクを購入する際は、車両本体価格だけでなく、乗り出しに必要な「初期費用」と「維持費」の計算が必要です。

さらに、ヘルメット等、バイクに乗るための装備や任意保険、ガソリン代など様々なコストもかかるため、車両を購入する際にはお財布と相談しつつ、ローンなどは無理のない範囲で組みましょう。

画像: バイク選びのポイント5:購入後の「維持費」と「初期費用」を考慮する

▶車両購入時にかかる初期費用(車両代+約5万〜10万円)

・登録諸費用・納車整備代(ショップに支払う手数料)
・自賠責保険料(加入が義務付けられている強制保険)

▶バイクに乗るために必要な装備(約5万円~)

・ヘルメット
・グローブ
・ライディングシューズ
・ライディングジャケット
・ライディングパンツ etc...

▶乗り続けるための維持費

・軽自動車税:排気量に応じて年1回納付
・重量税:新車購入時や車検時に納付
・車検代:250ccを超えるバイクの場合、2年に1回(初回は3年)数万円〜10万円程度の費用が発生

▶任意保険料(年齢や等級により年間数万円〜)

万が一の事故に備えて必ず加入してください

▶メンテナンス費

・ガソリン代
・定期的なオイル交換
・タイヤなどの消耗品交換費用

はじめてのバイク選びでよくある質問(FAQ)

画像: はじめてのバイク選びでよくある質問(FAQ)

Q. はじめてのバイクは何ccがおすすめですか?
A. はじめてバイクを購入する方には、125cc~250ccクラスがおすすめです。125ccは維持費を抑えやすく街乗りに適しており、250ccは高速道路も利用できるためツーリングまで幅広く楽しめます。特に用途が決まっていない場合は、扱いやすさと行動範囲のバランスが良い250ccクラスが人気です。

Q. 最初から大型バイク(400cc超)に乗るのはやめたほうがいい?

A. 大型二輪免許をお持ちであれば法的には全く問題ありません。ただし、車体が重くパワーが強いため、立ちゴケのリスクや取り回しの難易度は上がります。不安な方は、まず扱いやすい250cc〜400ccで操作に慣れてからステップアップするのも良いでしょう。

Q. 新車と中古車、初心者はどちらを選ぶべき?

A. 予算が許すなら「新車」がおすすめです。選んだバイクの最良の状態で乗ることができ、初期段階では故障のリスクも極めて低いため、長く安全にバイクライフを楽しめます。また、メーカー保証が付き、メンテナンスなどを任せられるのも安心できるポイントです。中古車を選ぶ場合は、保証制度がしっかりした信頼できる大手販売店やディーラーで購入しましょう。

Q. はじめてのバイクはどのように選べば良いですか?
バイク選びでは、「用途」「排気量」「デザイン」「足つき性」「維持費」の5つを確認することが重要です。通勤・通学、ツーリング、長距離旅行など利用シーンを整理したうえで、自分が気に入った1台を選びましょう。また、購入前には実車に跨り、足つき性や取り回しを確認することをおすすめします。


ここまでバイクの選び方をまとめてきましたが、結果的にはご自身が一番気に入ったバイクを買うのがいちばん。決して安い買い物ではありませんが、大好きなバイクと過ごす時間は、間違いなくかけがえのない宝物になるでしょう。長く、楽しく乗るために、くれぐれも安全運転でバイクライフを楽しんでくださいね。

カワサキの排気量別ラインアップ

バイク選びでは、自分の使い方に合った排気量を選ぶことが大切です。排気量ごとの特徴がわかったら、次は実際にどんなモデルがあるのかを見てみましょう。250ccから1000ccクラスまで、カワサキのラインアップを紹介しています。

写真:南 孝幸、関野 温、森 浩輔、長谷川徹/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部

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