マフラーの変更(非認証品・適合外・加工)

こんなカスタムはNG
・政府認証(JMCA等)マークのないマフラーへの交換
・適合車種・年式が異なるマフラーの流用
・バッフル(消音器)の取り外しや、触媒(キャタライザー)抜きの加工
公道を走るモーターサイクルのマフラーは、年式ごとに厳格な「近接排気騒音」「加速走行騒音」および「排出ガス規制」をクリアしている必要があります。
「音を大きくしたい」「排気効率を上げたい」とバッフルや触媒を外す行為は明らかな不正改造です。
たとえ、見た目が同じ車種に見えても、年式や型式が異なると排ガス規制値が異なるため車検に通らないケースもあります。必ず自車の型式に適合した「モデル専用の政府認証マフラー」を選びましょう。
また、政府認証マフラーでも触媒・サイレンサーの劣化により保安基準をクリアできない場合もあるため、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
モーターサイクルを楽しむうえではマナーも大切!

法令に適合したカスタムを楽しむ一方で、ライダー一人ひとりの「マナー」も大切な要素です。
たとえ政府認証(JMCA等)を取得した政府認証マフラーであっても、住宅街や早朝・深夜の走行、信号待ちや停車中の「不要な空ぶかし」は厳禁です。
ライダーにとっては心地よい排気音であっても、地域住民の方々にとっては「不快な騒音」と感じられることがあります。周囲への配慮と良識あるマナーを心がけることが、モーターサイクルという趣味が社会に受け入れられ、心地よく走れる環境を守ることにつながります。
ナンバープレートの角度・フレーム・回転取り付け

こんなカスタムはNG
・プレートを上向き40°超、または下向き15°超に傾ける
・ナンバープレートカバー(透明・半透明含む)や枠(フレーム)の装着
・プレートを折り曲げる、または縦向き・回転して取り付ける
平成28年(2016年)および令和3年(2021年)の基準改定により、ナンバープレートの表示基準は非常に厳格化されました。
角度は「上向き40°~下向き15°、左右向き0°」と数値で定められており、文字を隠すようなフレームやカバーの装着は一切禁止されています。フェンダーレスキットを導入する際は、これらの角度・表示基準をしっかりと満たしている製品か確認が必要です。※車両の登録年度によっては角度の基準が明確でない場合があります。
リフレクター(反射器)の取り外し

こんなカスタムはNG
・フェンダーレス化時にリヤリフレクター(後部反射器)を取り外す・移設しない
・規定サイズ(10cm²以上)未満や、赤色以外のリヤリフレクターを使用する
・サイドリフレクター(側方反射器)を取り外す
リヤリフレクターは、夜間に後続車のヘッドライトを反射して自車の存在を知らせる重要な保安部品です。「赤色」「面積10㎠以上」などの基準があり、未装着は明確な保安基準不適合となります。
また、2023年以降の新型車などに装着が義務化された「サイドリフレクター(橙色/赤色)」も、取り外すと違反になります。「小さいから外しても大丈夫」という自己判断は禁物です。
車体サイズ(長さ・幅・高さ)が変わる変更

こんなカスタムはNG
・ハンドル交換で車幅が規定を超えたのに放置している
・ローダウンやハイシート、風防装着で車高が規定を超えている
・ロングスイングアームやフェンダー変更で全長が変わっている
車検証(または軽自動車届出済証)に記載されている車体サイズには許容範囲が定められており、長さ:±3cmまで、幅:±2cmまで、高さ:±4cmまで、の範囲の改造であれば構造等変更に関わる諸手続きが不要です。
この許容範囲を超えてカスタムした場合は、そのまま公道を走ると違反になります。陸運支局で「構造等変更検査(構造変更申請)」を受け、車検証の記載サイズを更新すれば合法的に走行可能です。
乗車定員に関わるパーツの変更・取り外し

こんなカスタムはNG
・2人乗り登録の車両で、タンデムステップやタンデムベルトまたはグラブバーを取り外す
・シングルシートカバーを装着したまま公道を走行する
乗車定員が「2名」で登録されている車両は、後部乗車者のための「シート」「ステップ」「タンデムベルトまたはグラブバー)」の3点が備わっている必要があります。
「レーサー風に見せたい」「一人でしか乗らないから」とタンデムステップを外したり、シングルシートカバーを装着したりする場合、乗車定員を「1名」に変更する構造等変更検査申請を行わなければ、保安基準不適合となります。
灯火類(ウインカー・ヘッドライト)・ バックミラーの変更

こんなカスタムはNG
・極小LEDウインカーで発光面積や明るさが不足している、取付幅が狭すぎる
・レンズのスモーク化や、基準外の色(青バルブ等)への変更
・面積が小さすぎる、または円形・角形等の形状基準を満たさないミラーの装着
ウインカーには「前方/後方からの視認性」や「左右の取り付け間隔」などの細かな基準があります。
また、バックミラーも平成19年(2007年)以降の生産車には「一定の面積(鏡面が丸型なら直径94mm以上など)」「歩進衝突時に衝撃を緩和する構造」が義務付けられています。視認性の低下は事故に直結するため、デザイン性だけでなく保安基準適合品(Eマーク付き等)を選びましょう。
ECUプログラムの書き換え

こんなカスタムは要注意
社外ショップやサードパーティによるECU(電子制御ユニット)のデータ書き換え・燃調変更
インジェクション制御やエンジンの出力を司るECUプログラムを書き換えると、メーカーが設計時に担保していた耐久性や排ガス・騒音性能のバランスが崩れる恐れがあります。
保安基準への影響はもちろんのこと、メーカー非公認のECU改変が発覚した場合、メーカーの保証修理やアフターサポートの対象外となってしまいます。愛車を長く安全に維持するためにも、不適切なECUチューニングは避けましょう。
ECU書き換えに限らず、社外パーツ等への交換・改造が行われた車両については、交換部品に関する不具合等がメーカー保証の対象外となる場合があります。
カスタムをご検討の際は、事前に以下の注意事項をご確認ください。

不安なときはカワサキ正規取扱店へご相談を!

「自分の愛車のカスタム、これって大丈夫かな?」
「これからパーツを変えたいけれど、車検に通るか不安……」
そんな疑問や不安がある方は、パーツを購入・装着する前に、ぜひお近くのカワサキプラザ・カワサキ正規取扱店へ気軽に足を運んでみてください。プロのスタッフが親身になって相談に乗ってくれるほか、安全で合法的なカスタムライフをサポートしてくれますよ!
※本記事に掲載している情報は2026年8月現在の情報です。
まとめ:Kawasaki Good Times Journal編集部


