「W」ブランドが持つ60年の伝統を受け継ぎながら、誰もが気軽に楽しめるパッケージで登場した「W230」。ベテランライダーはもちろん、若い年齢層のライダーからも熱い視線を集めています。今回は、そんなW230の各部装備にじっくりフォーカス。足つき性や燃費、気になるポイントを解説します。
画像: Kawasaki W230 2026年モデル 総排気量:232cc エンジン形式:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒 シート高:745mm 車両重量:143kg 発売日:2025年9月15日 税込価格:66万5500円

Kawasaki
W230
2026年モデル

総排気量:232cc
エンジン形式:空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
シート高:745mm
車両重量:143kg

発売日:2025年9月15日
税込価格:66万5500円

足つき性&取り回しチェック

身長165cmで両足ベッタリ! 圧倒的な安心感を生む「745mm」のシート高

今回は、身長165cmのライダーを基準に足つき性を検証してみました。

W230のシート高は「745mm」に設定されています。兄弟車であるMEGURO S1(シート高:740mm)と比較すると5mm高いですが、実際に跨ってみるとその差はほとんど感じられません。

写真のように、両足の踵(かかと)までしっかりと地面に接地し、さらに膝に少し余裕ができる、非常に良好な状態です。車体を少し傾けたり、片足で支えたりする際にも不安はありません。

画像1: 足つき性&取り回しチェック

シートの座面自体は広く座りやすいですが、タンクに近い側は絞られており、足が下ろしやすいです。サイドカバーはぱっと見丸みを帯びているため、足を下ろす時に干渉しそうに思えましたが、実際はまったく邪魔になりませんでした。

ライディングポジションは、アップライトで極めて自然です。幅広に思えるハンドルもちょうど良いサイズ感。リラックスした姿勢なので、長時間のツーリングでも疲労が蓄積しにくい設計となっています。

画像2: 足つき性&取り回しチェック

取り回しもラクチン、気張らずに乗りたくなる理由がここにある

取り回しは想像通り軽いです。真横について歩くと左のステップがちょうどスネに当たりそうな位置にありますが、W230の場合は車体に密着しなくとも押し歩きがラクなので、このステップ位置による不自由さは感じられませんでした。

左右のハンドル切れ角は40°、狭い車庫からの出し入れなども不自由することはないでしょう。

この軽量かつ足つきの良い車体と、アップライトなポジション、ハンドルの切れの良さに、単気筒ならではの粘り強さが加わることで、Uターンなどの低速バランスが要求される場面で絶大な威力を発揮します。

停止状態からのUターンも気軽にできますし、半クラッチを使いながらひょこひょこ跨り歩きをしてUターンすることも可能です。これがやりやすいだけで、一気にモーターサイクルに乗る安心感がアップしますよね。

高速道路での走行は? 高回転を多用し燃費を計測

画像1: 高速道路での走行は? 高回転を多用し燃費を計測

高速道路では80~100km/h前後の速度域で安定した巡行が可能で、余裕のあるクルージングを楽しめます。高回転域でも車体の振動やエキゾーストの唸りは控えめで、必要に応じて100km/hを超える速度にも自然に対応します。なかでも、エンジンのフィーリングと走行安定性のバランスが最も心地よく感じられるのは100km/h以下の速度域で、長距離移動でも落ち着いた走りを味わえるのが魅力です。

画像2: 高速道路での走行は? 高回転を多用し燃費を計測

燃費はWMTCモード値で40.5km/Lと、非常に高い性能を発揮してくれるので日常の足としても十分経済的なモデルといえます。

実走行テストとして、高速道路をメインに高回転を多用し、あえて燃費に厳しい走り方をしてみましたが、それでも満タン(11L)で約340km(実燃費:約30.9km/L)の航続距離を記録しました。この結果からも、高速道路を無理のない速度域で巡航すれば、さらに経済的で楽しいツーリングができるのではないかと思います。

装備チェック

W230の魅力は、足つきの良さだけにとどまりません。ガレージに停めている時や、ツーリング先でふと愛車を眺めた時に「良いバイクに乗っている」という所有欲を満たしてくれる精巧な装備類の数々も、このモデルの大きな武器です。

クラシカルな造形にこだわった二眼メーター

画像: クラシカルな造形にこだわった二眼メーター

運転中、ライダーが最も目にするのがメーターパネルです。W230は、トラディショナルな砲弾型ケースを採用したアナログ式の二眼メーター(スピードメーター&タコメーター)を装備しています。

針の動きでエンジンの鼓動を感じられるアナログタコメーターは、クラシックモデルには欠かせない要素のひとつでしょう。

一方、左側のスピードメーター下部には小型のLCDスクリーンが内蔵されており、オドメーター、トリップメーター、時計をデジタルで分かりやすく表示してくれます。クラシックな外観を崩さずに実用性を確保するカワサキの巧みな設計が光ります。


丸目1灯のLEDヘッドライトと灯火類

画像: 丸目1灯のLEDヘッドライトと灯火類

フロントマスクの印象を決定づけるヘッドライトには、昔ながらの丸目1灯デザイン。とはいえ中身は最新のLEDプロジェクターランプと導光リングの組み合わせとなっていますから、夜間の視認性もばっちりです。

ウインカーにも丸型の大型レンズを採用し、Wシリーズらしい堂々としたクラシカルな雰囲気を演出しています。

画像: ▲テールライトも往年の「W」のスタイルを受け継ぐフォルムとなっています。

▲テールライトも往年の「W」のスタイルを受け継ぐフォルムとなっています。


美しいティアドロップタンクと立体エンブレム

画像1: 美しいティアドロップタンクと立体エンブレム

容量11Lのフューエルタンクは、Wシリーズのアイコンとも言える滑らかな曲線を描くティアドロップ型です。

どこから見ても美しいこのタンクのサイドには、立体エンブレムが装着されています。塗装の質感も高く、光の当たり方で表情を変えるタンクは、洗練された日本のクラフトマンシップを感じさせる仕上がりです。

画像2: 美しいティアドロップタンクと立体エンブレム

2026年モデルでは「メタリックマットダークグリーン×エボニー」と「キャンディパーシモンレッド×エボニー」の2色がラインナップされています。写真のように、製品サイトで見るよりも実物の方が美しい色合いとなっていますから、気になっている人はぜひ実車をご覧ください。


所有欲を満たす空冷エンジンとキャブトンマフラー

画像1: 所有欲を満たす空冷エンジンとキャブトンマフラー

水冷エンジン全盛の現代ですが、W230は新設計の排気量232cc・空冷4ストロークSOHC単気筒エンジンを搭載しています。深く刻まれた冷却フィンや、丸みを帯びたクランクケースカバーの造形は、エンジン単体で一つの芸術品のような美しさを持っています。

画像2: 所有欲を満たす空冷エンジンとキャブトンマフラー

そこから伸びるエキゾーストシステムは、クラシカルなキャブトンスタイルを採用。アイドリング時は低く響く心地よいサウンドを奏で、アクセルを開ければ単気筒らしい歯切れの良いパルス感を味わうことができます。


ワイヤースポークホイールと足まわり

画像: ワイヤースポークホイールと足まわり

レトロモデルの足元を引き締めるのは、やはりワイヤースポークホイールです。W230はフロント18インチ、リア17インチを採用し、タイヤはクラシカルなパターンのIRC製GS-19を装備。軽快なハンドリングとクラシックなシルエットを両立しています。

安全装備にも抜かりはなく、ブレーキは前後ともにディスクタイプを採用し、ABSも標準装備です。制動力のコントロールもしやすく、パニックブレーキ時にもライダーをしっかりとサポートしてくれます。

画像: ▲フロントフォークにはフォークブーツが標準で装着され、インナーチューブを保護しつつ、旧車テイストをより一層高めています。

▲フロントフォークにはフォークブーツが標準で装着され、インナーチューブを保護しつつ、旧車テイストをより一層高めています。


その他の装備

画像: ▲ブレ―キペダルには、つま先がエンジンに接触しないよう、ガードが装備されています。

▲ブレ―キペダルには、つま先がエンジンに接触しないよう、ガードが装備されています。

画像: ▲シートの取り外しは、車体の左側、サイドカバーの右上にある鍵穴にキーを差し込んで行います。

▲シートの取り外しは、車体の左側、サイドカバーの右上にある鍵穴にキーを差し込んで行います。

画像: ▲レバーは握りやすく、さほど重くないので長時間のツーリングもこなせるでしょう。

▲レバーは握りやすく、さほど重くないので長時間のツーリングもこなせるでしょう。

画像: ▲タンデムシートがとても広いので、ツーリングの際はシートバッグなどを積むのも◎。

▲タンデムシートがとても広いので、ツーリングの際はシートバッグなどを積むのも◎。

画像: ▲ハンドルバーは広すぎず、狭すぎない丁度良い広さ。ロックをかける際には「フルロック」ではなく、ハンドルストッパーに当たるちょっと手前くらいまでハンドルを切ったところがジャストです。

▲ハンドルバーは広すぎず、狭すぎない丁度良い広さ。ロックをかける際には「フルロック」ではなく、ハンドルストッパーに当たるちょっと手前くらいまでハンドルを切ったところがジャストです。

「ちょっとそこまで」でも乗りたくなるW230

画像: 「ちょっとそこまで」でも乗りたくなるW230

身長や体格を問わず、多くのライダーが安心して扱うことができるW230。「745mmのシート高」と「143kgの軽量ボディ」という圧倒的な親しみやすさを持ちながら、いざ細部を見渡せば、こだわりの空冷エンジン、アナログ二眼メーターなど、妥協のない作り込みが随所に光ります。

街中を流すだけでも心が弾み、週末には少し遠くまで足を伸ばしたくなります。細い路地に入り込んだり、Uターンを強いられたりする場面でも、まったくプレッシャーを感じません。

大型バイクのセカンドバイクとしてはもちろんのこと、これからバイクライフをスタートさせる初心者や、リターンライダーにとっても、W230は最高の相棒となることでしょう。

文:大冨 涼/写真:南 孝幸、Kawasaki Good Times Journal 編集部/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部

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