2026年4月より開催される全日本ロードレース選手権。そのST1000クラスに参戦するKawasaki Plaza Racing Teamの岩戸亮介選手と彌榮郡選手、そしてチームを率いる西嶋修監督へ直撃取材を敢行! 【前編】では、3名の意外な素顔やこだわり、オフシーズンでの過ごし方などを伺いましたが、【後編】では気になる新型Ninja ZX-10Rについて、そして、市販車の中で好きなモデルなどをお伺いしました。
▶▶▶【前編】岩戸選手はほぼ“マグロ”、彌榮選手は可愛いもの好き⁉ 監督は“韓ドラ”にハマってます!

ライダー&監督の簡単プロフィール

画像: 岩戸亮介(いわと りょうすけ)選手(左)/1997年8月15日生まれ、福岡県出身。チームが発足した2022年より全日本ロードレス選手権・ST1000クラス、および鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスに参戦。2024年の全日本選手権ST1000でランキング2位を獲得。  ▶▶▶岩戸選手のXはこちら   ▶▶▶岩戸選手のInstagramはこちら 彌榮 郡(みえぐん)選手(中央)/2006年4月30日生まれ、鹿児島県出身。2024年よりKawasaki Plaza Racing Teamから全日本ロードレース選手権・ST1000クラス、鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスに参戦。名前の由来はバイク漫画『バリバリ伝説』の主人公・巨摩郡より。  ▶▶▶彌榮選手のInstagramはこちら 西嶋 修(にしじまおさむ)監督(右)/1970年7月24日生まれ、福岡県出身。全日本RR SBK参戦経験をもち、2022年にKawasaki Plaza Racing Teamの監督に就任。チーム発足1年目にして鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスにてチームを優勝に導いた。

岩戸亮介(いわと りょうすけ)選手(左)/1997年8月15日生まれ、福岡県出身。チームが発足した2022年より全日本ロードレス選手権・ST1000クラス、および鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスに参戦。2024年の全日本選手権ST1000でランキング2位を獲得。
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彌榮 郡(みえぐん)選手(中央)/2006年4月30日生まれ、鹿児島県出身。2024年よりKawasaki Plaza Racing Teamから全日本ロードレース選手権・ST1000クラス、鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスに参戦。名前の由来はバイク漫画『バリバリ伝説』の主人公・巨摩郡より。
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西嶋 修(にしじまおさむ)監督(右)/1970年7月24日生まれ、福岡県出身。全日本RR SBK参戦経験をもち、2022年にKawasaki Plaza Racing Teamの監督に就任。チーム発足1年目にして鈴鹿8時間耐久ロードレース・SSTクラスにてチームを優勝に導いた。

新型Ninja ZX-10Rはどう? お気に入りポイントを教えて!

2026年シーズン、チームは新型Ninja ZX-10Rを投入します。ライダーのおふたりは新型車について、どのような感想を抱いているのでしょうか。

──新型Ninja ZX-10Rでまだ走行はされていないとのことですが、車両についての感想はいかがですか?

彌榮選手: これは従来モデルのときからなんですけれど、パッと見で「あ、カワサキだ」って分かる緑のカラーリングがカッコいいです。インパクトがあるなってイメージで……ほかのバイクよりもテカっとして、目立っているし。言葉にするのがすごく難しいんですけれど、“カワサキにしかないカッコよさ”みたいなものを感じます。新型は羽根(ウイング)がつきましたから、見た目よりも走行面とか、性能面の方が個人的に気になりますね。

画像: ※写真は欧州仕様のNinja ZX-10RR

※写真は欧州仕様のNinja ZX-10RR

「見た目がかっこいいのは当たり前だと思うんで(笑)」という彌榮選手に、「また出た、ナルシスト!」とすかさずツッコミを入れる岩戸選手。「グンの言葉を紐解いていきたいと思います」と、Ninja ZX-10Rの魅力を語ってくれました。

岩戸選手:Ninja ZX-10Rには「漢(オトコ)カワサキ」の血が流れてるんです。電子制御で洗練されてはいますけど、エンジンのフィーリングや加速感に、いい意味での「荒々しさ」が残っている。僕らライダーはそれをねじ伏せて、スライドさせながら走る。それがカワサキ乗りに刺さる魅力なんだと思います。

「あともちろん、見た目としてカッコいいのは大切ですよね」と岩戸選手。昨年までのNinja ZX-10Rへの想いと、新型への期待を続けて語っていただきます。

岩戸選手:僕たちは去年ウイングのないバイクで散々レースをしてきたんですけど、去年までのNinja ZX-10Rも思い入れ深いっていうか、すごくかっこよかったんですよね。ジョナサン・レイ選手とかが世界のトップで活躍する姿を見ると、選手もマシンもかっこいい、ってなるんで。僕たちのなかでも、そうやってマシンの「カッコいい」が更新されていっている──だからこそ、今回の新型も、まずは僕たちが活躍してそのカッコよさを底上げしたい。皆さんに「今の新型Ninja ZX-10Rが一番カッコいい!」と思ってもらえるように走りたいですね。

画像: 新型Ninja ZX-10Rはどう? お気に入りポイントを教えて!

岩戸選手の解説に、彌榮選手は「はい、もう、バッチリっす!」と笑顔。さすが岩戸選手。続いて西嶋監督にも、新型車の魅力を、選手おふたりとの相性も含めて伺いました。

西嶋監督: 見た目でやっぱり好きなところは、昨年と比べて緑の範囲が大きいことですね。パット見てわかる。あのグリーンは、わかりやすくてとても良いんです。性能に関して期待できるポイントもありますよ。彌榮はフロントタイヤに依存する走り方をする傾向があるんですが、カワサキのバイクは本来リヤタイヤを積極的に使った方が速く走れるんですよね。ここでありがたいのが、新型Ninja ZX-10Rについたウイングです。このおかげでダウンフォースが発生し、フロントの接地感を補ってくれるから、彌榮はこれまでよりもリヤに荷重を乗せて走るのが、ずっとやりやすくなるはず。そして、もとからリヤに乗るのが得意な岩戸は、よりマシンを使いこなしてくれるはずです──今年のパッケージは面白いですよ。

コラム:実はこれが好きなんです! 監督&ライダーの推しカワサキ車

レースでは最新鋭のNinja ZX-10Rを操る彼らですが、公道で乗るなら「これが好き!」という推しのモデルがあるそうです。意外なチョイスにも注目です。

西嶋修監督の推し:Z900RS

画像: Kawasaki Z900RS SE 2026年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:217kg 発売日:2026年2月14日 税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:217kg

発売日:2026年2月14日
税込価格:183万7000円

監督が選んだのは、大人気のZ900RS。「昔のレトロなデザインに最新のエンジンが載っているところがいい」とのこと。特にお気に入りのカラーは「火の玉カラー」だそうです。

また、かつてご自身が乗っていたNinja ZX-7RRも思い入れの深い一台として挙げてくれました。これには彌榮選手も「写真で見ましたけど、めっちゃカッコいいっす」と反応していました。


岩戸亮介選手の推し:Ninja 1100SX

画像: Kawasaki Ninja 1100SX 2026年モデル 総排気量:1098cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:820mm 車両重量:236kg 発売日:2026年1月17日 税込価格:178万2000円

Kawasaki
Ninja 1100SX
2026年モデル

総排気量:1098cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:236kg

発売日:2026年1月17日
税込価格:178万2000円

「街乗りくらいは楽な姿勢で……」と岩戸選手が選んだのはNinja 1100SX。「加速は力強いのにスムーズ。ツーリングには最高です」と絶賛。 そしてもう一台、憧れのバイクとして挙げたのが750RS(通称:Z2)。「父が乗っていたバイクで、渋いですよね。こういうバイクが似合う大人になりたいな、と思わせてくれる一台です」と語ってくれました。


彌榮郡選手の推し:Z900RS

画像: Kawasaki Z900RS Yellow Ball Edition 2024年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:800mm 車両重量:216kg 発売日:2023年7月15日 発売当時価格:156万2000円

Kawasaki
Z900RS Yellow Ball Edition
2024年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:800mm
車両重量:216kg

発売日:2023年7月15日
発売当時価格:156万2000円

なんと監督と同じくZ900RSをチョイス! お気に入りは「イエローボール」カラー。「最近人気があるし、カスタムパーツも多いから自分好みにできそう」というのが理由だとか。 根っからのスポーツモデル好きかと思いきや、「普段はずっと前傾姿勢なので、街中で乗るとしたらゆったり景色を見ながら走りたいんです(笑)」という意外な本音も飛び出しました。

サーキットではコンマ1秒を削る彼らも、公道では「景色を楽しみたい」「渋く乗りたい」という、レーサーではなく“ライダー”としての顔を持っているようです。

2026シーズンの目標とファンの皆さんに一言

画像1: 2026シーズンの目標とファンの皆さんに一言

──最後に、今シーズンにかける想いを教えてください。

岩戸選手: 目標はもちろん優勝すること、そしてシリーズチャンピオンになることです。以前のように、ただ結果だけに執着するのではなく、僕自身が「好きなこと=レース」をやっている幸せをしっかり噛み締めて、純粋に楽しんでいきたいと思っています。チームメイトやスタッフ、そしてカワサキの方々がいるから走れている。僕たちが楽しんで走っている姿を見て、ファンの皆さんに「応援してよかったな」と思ってもらえたら最高です。

カワサキプラザ店でのイベントも、実は僕自身が一番楽しんでいたんじゃないかってくらい楽しかったですし(笑)。そうやって僕たちが気負いすぎず楽しむことで、結果として最高な形でシーズンを終えられたら、やってきたことにちゃんと意味があったんだな、と感じられると思うんです。

チーム発足から今年で5年目、正直、表彰台の一番上をお待たせしすぎて申し訳ない気持ちがあります。でも、去年の鈴鹿8耐のように、悔しい結果でもピット裏や客席で待っていてくれるファンの皆さんの存在が、年々本当に大きく、力になっていて。今年もトークショーやイベントで皆さんと交流できるのがとても楽しみです。何より、サーキットに足を運んでもらって応援していただけることが本当に力になるので、ぜひ引き続き応援していただけると幸いです。僕もチームも、皆さんと一緒にモータースポーツを楽しんでいきたいと思っています!

画像2: 2026シーズンの目標とファンの皆さんに一言

彌榮選手: チームとしての目標は表彰台。でも、やっぱりその中でも優勝したいですね。個人的な目標は……優勝するのは当たり前として、隣にいる岩戸選手を倒すことです(笑)。チームでワンツーフィニッシュを決めて、その上で僕が勝てたら最高ですね。

ただ、そのためには大きな壁があると思っていて。岩戸選手は絶対にすごい準備をしてくると思うので、まずはその壁を越えて、一緒に優勝争いができる状況に持ち込みたい。去年学んだことを活かして、準備を怠らず、一歩一歩成長して、チーム一丸となって頑張ります。

ファンの皆さんには、去年「良くなったね」と言っていただくことが多かったんですが、今年は「えっ、いきなり速くなってどうしちゃったの!?」って驚かれるのが目標です。「この子はなんか違うかも」と思わせるような、見ていて楽しいレースをしたいですね。スタンドの応援、ちゃんと見えてますよ! 自分の旗を見つけると「あ、俺いま注目されてる。イケてるわ」ってテンション上がりますから(笑)。皆さんの応援があれば、もし上手くいかない時があっても次は良くなると思えるので、今年もぜひ熱い応援をお願いします!

画像3: 2026シーズンの目標とファンの皆さんに一言

西嶋監督: 今年は新型マシンになりましたし、チーム全体として確実にレベルアップしている点があります。去年はすごく悔しい思いをしたので、その分、今はしっかりと準備を進めています。とにかく早く走らせたい、勝ちたいという気持ちが強いですね。ファンの皆さんの応援は、走っていてもちゃんと見えるんですよ。特に緑色のフラッグは本当によくわかります。なので、ぜひサーキットで緑の旗を振って応援してください。僕らの力になりますから!

画像4: 2026シーズンの目標とファンの皆さんに一言

道具の配置すらミリ単位で気にする理論派の兄貴分・岩戸亮介選手と、家の中でバイクに跨ってニヤっとする感覚派の弟分・彌榮郡選手。そして、そんな凸凹コンビを「褒めて伸ばす」父親のような監督。

キャラクターはバラバラですが、「速く走りたい」「カッコよくありたい」という純粋な情熱で繋がったKawasaki Plaza Racing Teamは、2026年も全力で戦います。新型となったNinja ZX-10Rを、ふたりがどう乗りこなすのか。ぜひ現地で、その熱量を感じてください!

おまけ:監督・選手御用達! オートポリス周辺のおすすめグルメ情報

最後におまけとして、ホームコースであるオートポリス(大分県)周辺の「推しグルメ」を聞いてみました。ファンの皆さん、現地に行く際は、ぜひ一度訪れてみてくださいね。

▶岩戸選手(熊本在住)のおすすめ

・ひばり工房(阿蘇市)

熊本県阿蘇市の田園風景に佇む、手造りのハムやソーセージ工房。阿蘇の湧水と厳選した豚肉を使っていて、ドイツの食肉コンテスト「SUFFA」で金賞を受賞した本格的な味わいが特徴です。敷地内には、自慢のウインナーを使ったホットドッグが楽しめる「ヒバリカフェ」や、ガッツリ肉料理を満喫できる「ヒバリグリル」も併設されています。

岩戸選手:定番ですがハムやソーセージが絶品。敷地内の「ヒバリガレージ」は景色も最高で、ライダーなら1〜2時間は居座れます(笑)

・めしのやまいち(阿蘇市)

阿蘇市内牧にある、お漬物屋さんが営むお食事処。名物の「あか牛ステーキ丼」やだご汁と一緒に、美味しいお漬物の食べ放題も楽しめます。阿蘇の味覚を存分に堪能できる人気のお店です。

岩戸選手:有名な「いまきん食堂」さんの向かいにある穴場。お漬物が食べ放題で最高です!


▶彌榮選手のおすすめ

・モータースポーツパラダイス うかれ亭(オートポリス内)

オートポリス内にある、25年以上にわたり愛される名物のお食事処です。レース観戦者やドライバーのお腹を満たす「サーキット飯」として大人気で、鉄板で豪快に焼かれる「牛串」や「焼きそば」が特に有名です。

彌榮選手:牛串が有名ですが、僕は裏メニュー的なホットドッグが好きなんですけど……まだあるかな⁉


▶西嶋監督のおすすめ

・うどん そば 丼物 梅の家(大津町)

熊本県大津町の国道57号線沿いにある、地元で長年愛されるお食事処です。鰹出汁がしっかり効いたうどんやそば、ボリューム満点のカツ丼や天丼などのセットメニューが人気を集めています。ホッとする味わいが魅力のお店です。

西嶋監督:ここの麻婆丼(麻婆うどん)が絶品です。レースウィークの搬入日・木曜の夜はチームみんなで行くんですよね。

(ファンの皆さん、運が良ければ会えるかもしれませんよ!)

談:西嶋 修、岩戸亮介、彌榮 郡/写真:Kawasaki/まとめ:大冨 涼

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