兵庫県神戸市にある川崎重工グループの企業ミュージアム「カワサキワールド」は、モーターサイクルや新幹線・航空機・船舶など「陸・海・空」の製品の歴史を楽しく学べる場として、カワサキファンに親しまれています。そんな場所に編集部の西野が初めて訪れてみました。大人も子どもも乗り物好きなら誰でも楽しめる魅惑のスポットです!

神戸のシンボル、メリケンパークに佇む「技術の殿堂」

画像1: 神戸のシンボル、メリケンパークに佇む「技術の殿堂」

神戸の潮風が心地よいメリケンパーク。ここは神戸開港150年を記念して整備された、まさに神戸港の玄関口とも言える場所です。広々とした公園内には「BE KOBE」のモニュメントがあり、多くの観光客が記念撮影を楽しんでいます。その背景にそびえ立つ独特の赤いタワーと、白い波のようなフレームを持つ建物に目を奪われます。

赤いタワーは言わずと知れた「神戸ポートタワー」。鼓を長くしたような美しい双曲面構造は「鉄塔の美女」とも称されます。そして、その隣に並ぶ白い大屋根の建物こそが、今回のお目当てである「神戸海洋博物館」であり、その中に併設されているのが「カワサキワールド」です。

建物を覆う白いスペースフレームは、大海原を走る帆船の帆と波をイメージしています。無数のパイプが幾何学的に組み合わさる複雑なトラス構造を見上げていると、カワサキのモーターサイクルに見られるトレリスフレームの機能美と通じるものを感じずにはいられません。さあ、入館しましょう。

画像2: 神戸のシンボル、メリケンパークに佇む「技術の殿堂」

入館料は、神戸海洋博物館とカワサキワールドの共通券で大人は900円、小・中・高生は400円。開館時間は10時から18時(入館は17時30分まで)となっています。月曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始がお休みなので、訪問の際はご注意を。

館内に足を踏み入れると、まずは神戸海洋博物館のエリアが広がります。古今の船の模型や航海計器などが並び、港町・神戸の歴史を肌で感じることができます。精巧な帆船模型の美しさにしばし見とれつつ、奥へと進むと、いよいよカワサキワールドのエントランスが現れます。

画像: ▲ここからがカワサキワールドです!

▲ここからがカワサキワールドです!

海を越え、世界へ。カワサキのDNAを刻んだ創業者たち

エントランスを抜けて最初に迎えてくれるのは、「カワサキの原点」を知るヒストリーコーナーです。ここでは、川崎重工グループの創業者である川崎正蔵氏と、初代社長の松方幸次郎氏の足跡をたどることができます。

画像1: 海を越え、世界へ。カワサキのDNAを刻んだ創業者たち

鹿児島の呉服商人の子として生まれた川崎正蔵氏は、激動の明治時代に造船業の将来性を見抜き、1878年に川崎築地造船所を開設しました。着物姿の威厳ある写真からは、近代日本の夜明けを支えようとした不屈の精神が伝わってきます。

画像: ▲いまに続く川崎重工グループの創業者・川崎正蔵氏(1837年~1912年)。

▲いまに続く川崎重工グループの創業者・川崎正蔵氏(1837年~1912年)。

画像: ▲株式会社川崎造船所の初代社長・松方幸次郎氏。内閣総理大臣も務めた松方正義氏の三男として、鹿児島県で生まれました(1865年~1950年)。

▲株式会社川崎造船所の初代社長・松方幸次郎氏。内閣総理大臣も務めた松方正義氏の三男として、鹿児島県で生まれました(1865年~1950年)。

そして、その志を継ぎ、1896年に株式会社川崎造船所の初代社長に就任したのが松方幸次郎氏です。彼は事業の多角化を進めただけでなく、美術収集家として「松方コレクション」を築いたことでも知られていますが、経営者としても非常に先進的でした。日本で最初に「8時間労働制」を導入したのも彼だそうです。会場にはその功績や人となりを紹介するパネル展示があり、単なる工業製品のメーカーというだけでなく、働く人を大切にする企業の精神が古くから根付いていたことに感銘を受けました。

また、このエリアでぜひ注目してほしいのが「リバーマーク」の展示です。川崎正蔵氏が自身の姓にある「川」の字をモチーフに考案し、川崎造船所時代から船の旗などに使われてきたこのマーク。近年、カワサキモータースでは、究極の性能を追求したモーターサイクル「Ninja H2」シリーズなどカワサキ製品のトップモデルにエンブレムとして採用され、カワサキの技術の結晶であることを示すシンボルとして復活しています。展示されている石碑や説明を見ていると、創業時から変わらない「挑戦」の魂が、現代のスーパーマシンにも脈々と受け継がれていることを実感できます。

画像2: 海を越え、世界へ。カワサキのDNAを刻んだ創業者たち

さらに歩を進めると、創業から現在に至るまでの長い歴史を網羅した年表と、その時代を彩った代表的な製品の模型がずらりと並ぶ「ヒストリーコーナー」が続きます。造船から始まり、蒸気機関車、航空機、そしてモーターサイクルへ。日本の近代化とともに歩んできた川崎重工の壮大な歴史絵巻に圧倒されます。

画像: ▲「JET SKI」「ジェットスキー」はカワサキモータース株式会社(川崎重工業株式会社)の登録商標。こちらは、1975年に製造された初期モデルの実機です。

▲「JET SKI」「ジェットスキー」はカワサキモータース株式会社(川崎重工業株式会社)の登録商標。こちらは、1975年に製造された初期モデルの実機です。

画像: ▲ドクターヘリを発見! 機名は「BK117ヘリコプター」で、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発したベストセラーモデル。縮尺1/10の模型が展示されています。

▲ドクターヘリを発見! 機名は「BK117ヘリコプター」で、欧州のエアバス・ヘリコプターズ社と国際共同開発したベストセラーモデル。縮尺1/10の模型が展示されています。

画像: ▲こちらは縮尺1/20の英仏海峡トンネル掘削機。「鉄のモグラ」と呼ばれたこの掘削機がヨーロッパ大陸とブリテン島を陸続きにしました。

▲こちらは縮尺1/20の英仏海峡トンネル掘削機。「鉄のモグラ」と呼ばれたこの掘削機がヨーロッパ大陸とブリテン島を陸続きにしました。

その先にある「カワサキワールドシアター」も見逃せません。曲面スクリーンに映し出される映像は迫力満点で、陸・海・空のあらゆるフィールドで活躍するカワサキ製品の姿を、まるでその場にいるかのような臨場感で体感できます。

This article is a sponsored article by
''.