ブースのテーマは「伝統と革新」、カワサキの歴史と未来を同時に感じられる






ブースの目玉は、世界初公開された新型「Z900RS」シリーズと、新型車「Z1100 SE」など日本初公開モデル3機種を含む、ニューモデル群です。
モーターサイクルのみならず、スーパーチャージドエンジン搭載オフロード四輪車やカワサキ初の電動四輪車といった多様なモビリティが充実しています。
また、水素エンジンモーターサイクル(モックアップモデル)や液化水素運搬船の模型など、川崎重工グループが推進する水素社会実現に向けた取り組みも紹介。「W」ブランド60周年展示と合わせ、カワサキの過去と未来の「革新」を同時に体感できるブースとなっています。

▲10月29日に実施されたプレスカンファレンス。カワサキモータースの伊藤浩社長が登壇し、ブーステーマ「伝統と革新」についての説明が行なわれました。
ここからは各展示物を現地で撮影した写真とともに紹介します。
世界初公開&日本初公開モデルは計5機種

Z900RS SE
ワールドプレミア
2026年2月国内販売予定
メーカー希望小売価格:1,837,000(本体価格1,670,000円、消費税167,000円)
※カワサキケア、ETC2.0含む
大ヒットモーターサイクルが満を持してモデルチェンジ
2018年にデビューしてからロングセラーを続けるZ900RS。この場で世界初公開された新型は、好評を博している従来のスタイリングイメージを継承しつつ、基本性能や装備を大幅に刷新しています。
電子制御スロットルバルブを備えた新エンジンを搭載したことが大きなトピック。中回転域でのコントロール性と高回転域での出力も向上しています。


IMUを活用したカワサキコーナリングマネジメントファンクション(KCMF)や、最新式のカワサキクイックシフター(KQS)、さらにクルーズコントロールも新たに装備。アプリを介したスマートフォン接続機能も採用し、伝統的なルックスとは裏腹に最新機構がふんだんに盛り込まれたモデルに生まれ変わっています。


スタイリング面では、新設計のメガホン型サイレンサーとエキゾーストヘッダーパイプ、タックロール感を強調した新シート、新しいナローハンドルなどが目立った変更点。メーターは流行のTFT液晶ディスプレイをあえて用いず、2眼メーター+マルチファンクション液晶パネルという組み合わせを維持しています。





Japan Mobility Show 2025で公開されたこのモデルは上級グレードの『SE』で、日本仕様車は前後カメラを搭載するドライブレコーダーを標準装備。また『SE』ならではのオーリンズ製リアサスペンションやブレンボ製ブレーキシステムも搭載されています。
同ショーでの公開と同時に発売時期や価格も正式に発表されました。カウルレスタイプは『SE』のほかに『Black Ball Edition』が新登場。詳しくは公式サイトをご覧ください。
▶▶▶Z900RS Black Ball Editionの詳細はこちら

Z900RS CAFE
ワールドプレミア
2026年2月国内販売予定
メーカー希望小売価格:1,540,000円(本体価格1,400,000円、消費税140,000円)
※カワサキケア、ETC2.0含む
伝説的な歴史車「マッハ」シリーズの雰囲気をかもす
新型Z900RS SEとともに新型Z900RS CAFEも世界初公開されました。アンベール直後に会場で注目を集めていたのは、燃料タンクのロゴとグラフィックです。


カワサキが誇る往年の名車「マッハ」シリーズで使用されていた“レインボーライン”に着想を得たという新グラフィックを採用しています。それに合わせてロゴは、専用のKAWASAKIヘリテイジロゴに。サイドカバーにあしらわれた「Z900RS」のロゴデザインも新たなものになりました。



4気筒エンジンや電子制御装備など基本コンポーネンツは新型Z900RS(Black Ball Edition)と共通です。『CAFE』の専用装備として、フロントカウルやローポジションハンドル、カフェレーサースタイルのシートを搭載。そういった『CAFE』コンセプト自体に変更はないものの、グラフィックやディテールの刷新により、印象を一変しています。

Z1100 SE
ジャパンプレミア
2026年2月国内販売予定
メーカー希望小売価格:1,760,000円(本体価格1,600,000円、消費税160,000円)
※カワサキケア含む
ストリートファイタースタイルの新型「Z」が日本初公開
海外で2025年9月に発表されて以降、日本でも話題となっていたニューモデル「Z1100 SE」が国内初公開されました。
「Z1100」シリーズは、スーパーネイキッドの中で最大排気量を誇る「Z」として誕生。カワサキがかねてより提唱する“Sugomi(凄み)”スタイルを採用したシリーズです。



従来の「Z1000」シリーズから、排気量アップを含め、エンジン、シャーシ、電子制御装備、スタイリングを全面的に刷新。メーターはターンバイターンナビゲーションも使用可能な5インチTFTカラーディスプレイを採用しています。
Japan Mobility Show 2025では上級グレードの『SE』がお披露目されましたが、同時にスタンダードモデル「Z1100」の国内販売も決定し、合わせて価格も発表されました。発売予定時期は2026年2月です。2026年は「Z」の新機種たちが躍動する一年となることは間違いないでしょう。

TERYX5 H2 DELUXE
ジャパンプレミア/海外向けモデル/参考出品
「Ninja H2」ゆずりのスーパーチャージドエンジンを搭載
Japan Mobility Showは、普段なかなかお目にかかれない乗り物に出合える場でもあります。カワサキブースでは、日本初公開となったこのTERYX5 H2 DELUXEが堂々たる存在感を放っていました。



北米を中心に販売されているという、カワサキ製スポーツオフロード四輪車のフラッグシップモデル。モーターサイクル「Ninja H2」のスーパーチャージドエンジンを改良した排気量999ccの水冷4気筒エンジンを搭載しています。
砂漠や岩山などパワフルに駆けあがる、その走りは圧巻のひと言。ぜひKawasaki USAが公開しているオフィシャル動画もご覧ください。
The All-New 2026 Kawasaki Teryx4 H2 / Teryx5 H2 | Official Video
www.youtube.com
NAV 4e LIMITED
ジャパンプレミア/海外向けモデル/参考出品/国内販売予定
カワサキ初の電動四輪車
こちらのNAV 4e LIMITEDも日本初公開! 「NAV」という名称は“移動する・案内する”を意味する“NAVIGATION”から付けられています。
アメリカでは町によって公道走行も可能で、ゴルフカートで市街地を移動する文化も一部で流行しているそう。そういった場所で便利に活躍することを目的に開発されたのがこの電動四輪車です。


座り心地抜群のシートを採用し、多数の収納スペースも完備。座席分のUSB電源が備わるなど、快適性と利便性に長けた仕様となっています。
日本では公道走行ができませんが、今後国内でも発売される予定です。
「W」ブランド60周年!「Wが無ければ、ZやNinjaは生まれていなかった。」



カワサキ製モーターサイクルの現行モデルの中で、もっとも長い歴史を持つ「W」ブランド。1965年に開催された第12回東京モーターショーで「650-W1(通称ダブワン)」が登場して以来、時代に合わせてモデルチェンジやラインナップ変更を重ね、現在も日本をはじめ世界各地で愛されています。
Japan Mobility Show 2025では、2025年から2026年にかけての1年間を「W」ブランド60周年のアニバーサリーイヤーとすることが発表されました。ブース内では企画展が行なわれています。

650-W1
歴史車/1965年発表

W800
国内販売モデル
メーカー希望小売価格:1,309,000円(本体価格1,190,000円、消費税119,000円)
※カワサキケア、ETC2.0含む

W230
国内販売モデル
メーカー希望小売価格:665,500円(本体価格605,000円、消費税60,500円)
舞台上に展示されたのは、始祖である650-W1と、2026年モデルのW800およびW230です。同時に見比べると、60年という長い時を経ていながらも、その伝統をたしかに継承していることが分かります。
また、記念ムービーが同日公開されました。
W60周年記念ムービー 『Wが無ければ、ZやNinjaは生まれていなかった』
www.youtube.comさらに「W 60th Anniversary スペシャルコラボジーンズプレゼントキャンペーン」が開始。児島ジーンズとコラボレーションしたオリジナルロゴ入りジーンズが抽選で当たるキャンペーンです。スマートフォンから簡単にエントリーでき、誰にでもチャンスあり! ぜひ期限の2025年11月24日までにお申し込みください。
▶▶▶「W 60th Anniversary スペシャルコラボジーンズプレゼントキャンペーン」の詳細はこちら
誰でも跨れるモーターサイクルを3台展示

ショーイベントは見るだけでなく、触れて、モーターサイクルなら跨って楽しめるのも魅力。カワサキブースでは、跨り可能車両として、Ninja 1100SX、MEGURO S1、KLX230 SHERPA Sの3台が用意されました。

Ninja 1100SX
国内販売モデル
メーカー希望小売価格:1,771,000円(本体価格1,610,000円、消費税161,000円)
※カワサキケア、ETC2.0含む
排気量を従来モデルから拡大し車名も『1000』から『1100』になったスポーツツアラー。跨るだけでも、ロングランの快適性と、スポーツ走行時のアグレッシブさを両立したポジションだということが体感できるはず!

MEGURO S1
国内販売モデル
メーカー希望小売価格:742,500円(本体価格675,000円、消費税67,500円)
「MEGURO K3」に続く復刻「メグロ」ブランド第2弾として、2024年11月に販売開始。クラシカルなスタイリングとともに、排気量232ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、軽量で扱いやすいことも特長。モーターサイクルの純粋な魅力を多くの人が安心して楽しめる一台です。

KLX230 SHERPA S
国内販売モデル
メーカー希望小売価格:660,000円(本体価格600,000円、消費税60,000円)
新型KLX230シリーズでもっともシート高の低いモデルです。サスペンションを専用調整し、オンロードもオフロードもどちらも楽しめるニューモデルとして、2025年9月15日に販売開始されました。初めてのデュアルパーパスとしてもおすすめ!
ビモータ製モーターサイクルの展示もあり

ビモータは、イタリアの伝統的な高級モーターサイクルメーカー。現在日本での販売はカワサキモータースジャパンが担い、安心できるアフターサービスも含めて展開しています。
現代のビモータのモーターサイクルは、心臓部にカワサキ製のエンジンを搭載していることが特徴です。Japan Mobility Show 2025では、Ninja ZX-10R/RRのエンジンを搭載した「KB998 Rimini」と、Ninja H2 SXのスーパーチャージドエンジンをベースとした「Tesi H2 TERA」が展示されています。

bimota
KB998 Rimini
2025年11月8日 国内発売
メーカー希望小売価格:6,930,000円(本体価格6,300,000円、消費税630,000円)
Japan Mobility Show 2025での展示に合わせて発売日が決定! スーパーバイク世界選手権を戦うマシンのベースとなった世界500台限定生産のホモロゲーションモデルです。

bimota
Tesi H2 TERA
国内販売予定
ビモータ初のクロスオーバーモデル。今回、国内販売予定であることが初めて明言されました。独自のセンターハブステアリングシステムを備えたシャーシと998ccの4気筒スーパーチャージドエンジンを組み合わせた、個性的な一台です。
カワサキは「水素」に本気! 取り組みがまとめて分かる



ブースの中には、水素エンジンを搭載したモーターサイクルや、水素エンジン単体も展示されています。さらに水素社会の実現に向けた独自の取り組みを詳しく紹介するコーナーも。
これらの取り組みに関しては、2022年からシリーズで公開されている、モデルのトラウデン直美さんが登場する川崎重工のショートムービーも話題となっています。
川崎重工:カワサキ水素大学1限目「水素の基礎講座」
www.youtube.comさまざまな展示物を見ていると、水素とともにある未来の移動は、そう遠くない将来のことだと思えてくるでしょう。来場される方はこの水素コーナーもぜひお楽しみください。特設サイト「カワサキ水素大学」でも、この取り組みに関することは詳しく紹介されています。

水素エンジンモーターサイクル
モックアップモデル

水素エンジンモーターサイクル
モックアップモデル

水素エンジンモーターサイクル
モックアップモデル

モーターサイクル用水素エンジン
モックアップモデル

6気筒水素エンジン
モックアップモデル
若月佑美さんが新型車に触れて跨った!




プレスデー初日には、俳優の若月佑美さんが来場しました。世界初公開となった新型「Z900RS SE」や日本初公開の「Z1100 SE」にも、特別に触れて跨ることができました。



現地での彼女の驚き、発見、学びを得た取材映像は後日、カワサキの公式YouTubeチャンネルにて公開予定です。
カワサキブース以外にも、会場にはカワサキ関連のあれこれが!
ここまで紹介してきましたカワサキブースがあるのは、東京ビッグサイトの東4ホールです。
しかし、それがすべてではありません。場内の別のエリアにもカワサキ製品が展示され、期間中は野外イベントも数々開催されます。

▲東京ビッグサイト東7ホールの「Mobility Culture 合同展示~タイムスリップ・ガレージ~」には、900 super4(通称Z1)とKR350が展示されています。

▲東京ビッグサイト東7ホールの「Mobility Culture 合同展示~タイムスリップ・ガレージ~」には、900 super4(通称Z1)とKR350が展示されています。
上記のほか東棟屋外臨時駐車場にはATVのBRUTE FORCE 750の展示があり、2025年11月8日(土)には同じ場所で「国内バイク4メーカーコラボ! 鈴鹿8耐パフォーマンス」というイベントも実施予定。このイベントでは、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に参戦しているKawasaki Plaza Racing Teamのエースライダー・岩戸亮介選手が登場します。
さらに2025年10月31日(金)~11月2日(日)の3日間は、同じく東棟屋外臨時駐車場で、Ninja e-1と水素エンジンモーターサイクルの公開走行も行なわれる予定です。そして2025年11月8日(土)にはMEGUROファンの集い「メグロ・キャノンボール那須烏山 in 東京」が出張開催されます。
これらのイベントやJapan Mobility Show 2025のカワサキブースに関する情報は、専用特設サイトにも詳しく掲載されています。
レポート:西野鉄兵
 
				
				

 
						
						





