カワサキ「Ninja ZX-6R」は排気量636ccの並列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルです。その醍醐味は、ワインディング走行にあり! この記事では峠道をたっぷり走って感じた個性についてお伝えします。
画像: Kawasaki Ninja ZX-6R 総排気量:636cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:830mm 車両重量:199kg 2026年モデル発売日:2025年8月26日 2026年モデル税込価格:159万5000円 ※撮影車両は2025年モデル

Kawasaki
Ninja ZX-6R

総排気量:636cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:199kg

2026年モデル発売日:2025年8月26日
2026年モデル税込価格:159万5000円

※撮影車両は2025年モデル

公道も楽しみやすいスーパースポーツ「Ninja ZX-6R」

2019年に国内販売が開始されたカワサキ「Ninja ZX-6R」は、スーパースポーツモデルながら、ワインディングロードでの楽しさも追求した設計が特長となっています。

多くの600ccスーパースポーツモデルが600cc以下の排気量で設計される中、Ninja ZX-6Rはワインディング走行に最適化するため、排気量を636ccに設定しています。これにより、全回転域でトルクが向上し、ストリート走行において、より気軽にスーパースポーツモデル本来の楽しさを満喫できるのです。

画像: 公道も楽しみやすいスーパースポーツ「Ninja ZX-6R」

また、2024年のモデルチェンジで、スタイリングをはじめとする各種装備をアップデート。「インテグレーテッドライディングモード」などの電子制御デバイスも搭載されました。先進装備のおかげで公道での扱いやすさがさらに高まっています。

全域トルクアップで多様なワインディングに対応できる!

画像1: 全域トルクアップで多様なワインディングに対応できる!

峠道を走行してすぐに強く感じたのは、その想像を超える扱いやすさとスポーツライディングの楽しさ。

ワインディングロードに最適化し、排気量を636ccに設定したエンジンは、全回転域、特に4気筒ではトルク不足が気になる低中回転域でのトルクが太くセッティングされています。

これによりシビアな回転数管理を必要とせず、仮に回転数が落ちても4000回転付近であれば十分なトルク感があり、スロットルを開ければ滑らかかつ素早く加速します。

画像2: 全域トルクアップで多様なワインディングに対応できる!

この気楽に楽しめる出力特性が非常に魅力的。

常に高回転を維持できる環境にないワインディングロード。道によっては満足にスロットルを開けられない、パワーの出る回転数とギアが合わない、なんてシーンはたくさんあります。

そんな環境においても、低域トルクアップにより回転数の落ち込みからダッシュで“もたつく”ことがなく、メリハリのある走りを実現。多少回転数が落ちてもギアを落とさず、割り切ってブレーキングに移行できます。

画像3: 全域トルクアップで多様なワインディングに対応できる!

もちろん、高回転型モーターサイクルとしてのスポーツ性が不足しているわけではなく、高回転まできっちり回せば、公道では使いきれないほどのアグレッシブなパワーを発揮。逆に、10000回転を超えるような走りは、公道ではほぼできません。

しかしそれでいて、中回転域を使っても加速に物足りなさを感じることはなく、高回転域ではスーパースポーツモデルの真髄を体感できるのは、Ninja ZX-6Rの大きな魅力だと感じました。

そして、ライダーの意のままに曲がるコーナリングの楽しさも、Ninja ZX-6Rの大きな武器。

車体を寝かし込んでいく際の挙動は非常にニュートラルで、セパレートハンドル車特有の過度な怖さやハンドリングのシビアさを感じさせません。自然な姿勢移動で、軽快に切り返せて、細い峠道のコーナーもスムーズにクリアできる扱いやすさは、ベテランに限らず、ビギナーにとっては大きなメリットでしょう。

画像4: 全域トルクアップで多様なワインディングに対応できる!

コーナリング中も非常に安定しており、スロットルを開けると思いのままのラインに吸い込まれていくような、気持ちのいいコーナーワークを体感できます。

また、標準装備されたアップ方向のクイックシフターのおかげで、立ち上がってからのシフトチェンジもスムーズに行うことができました。スポーツライディングを充実させてくれる装備です。

安心感と快適性を両立した装備

画像1: 安心感と快適性を両立した装備

ブレーキはスーパースポーツモデルらしい確かな利きを発揮します。

握り始めは穏やかでありながら、奥でしっかりと制動力を発生し、コントロール性にも優れています。

ワインディングでのブレーキングはもちろん、比較的低速域となるツーリングペースや街乗りにおいても、利きすぎることなく安心感を持って操作できるブレーキだと思いました。

乗り心地のよさもこのモデルの大きな魅力です。サスペンションは、公道を走る上で最適なセッティングが施されています。

画像2: 安心感と快適性を両立した装備

ワインディングロードでは、路面の起伏、継ぎ目、めくれといったサーキットにはあまりない小さな難所が連続します。Ninja ZX-6Rは持ち前の高いスタビリティで、それらを難なく乗り越えていけます。

路面からのささいなショックに煩わされることなく、ライディングに集中できる懐の深さも特徴。パワフルかつ低中回転でも扱いやすいエンジンとの組み合わせは、まさにストリートのためにセッティングされたスーパースポーツと言えるでしょう。

「排気量636cc」がもたらす公道での充実感

画像1: 「排気量636cc」がもたらす公道での充実感

Ninja ZX-6Rは排気量を636ccに調整したことで、低・中回転域にしっかりとトルクを感じられます。

これにより、大型スーパースポーツモデルでしばしば生じる「公道では高回転を使いきれない」「低・中回転だと加速が鈍く楽しめない」といったジレンマを解消し、どんな道でも充実したライディングを可能にしてくれます。

もちろん、このモーターサイクルの本当のポテンシャル、すなわち高回転を使用したフルパワーを公道で完全に味わい尽くすことはできないでしょう。

画像2: 「排気量636cc」がもたらす公道での充実感

ですが、そうした「まだ余力がある」と感じさせるポテンシャルこそ、スーパースポーツモデルならではの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

ツーリングやシティライドをメインに楽しむライダーから、より本格的なスポーツライディングを志すライダーまで、幅広い層を満足させるNinja ZX-6R。

幅広いシーンと多様なライダーのニーズにアジャストされたスーパースポーツモデルとなっています。

文:石神邦比古/写真:Kawasaki Good Times 編集部

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