フィッシングに特化したモデルとして誕生した「JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER」。今回は、長年にわたりジェットスキーフィッシングを楽しんできたベテランライダー、新山徳吉さんによる試乗レポートをお届けします。

JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

画像: Kawasaki JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 2026年モデル 総排気量:1498cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 乗車定員:3名 発売日:2026年4月22日 税込価格:316万8000円

Kawasaki
JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER
2026年モデル

総排気量:1498cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
乗車定員:3名

発売日:2026年4月22日
税込価格:316万8000円

静止時の安定性を高める、サイドフロートの効果は抜群

JET SKI ULTRA160LX-S をベースにした「ANGLER」は、走行安定性の高いULTRAのハルに、NA(自然吸気)エンジンを搭載したモデル。荒れた水面でもレスポンスの良い軽快な走りを楽しむことができた。

艇体の両サイド後方に取り付けられたサイドフロートは、静止時や低速走行時に安定性を高めるための装備だが、フラットな水面ではハイスピードで走っていてもライディングフィールに違和感は全く感じなかった。

画像1: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

今回は波があるラフな水面も走行したが、波でジャンプした後の着水時に、サイドフロートが付いていないモデルと少し違うことに気がついた。フロートを取り付けたことにより、接水面が少し大きくなり、しっかりと水面をとらえてくれるのだ。

サイドフロートは、横から見るとハル中央から後方に伸びる、割とサイズの大きい樹脂製のパーツだが、厚みが少ないので走行中も静止時も邪魔になることはない。多少の波があるコンディションでも、サイドフロートの効果で「左右に横揺れする挙動が大幅に小さくなった」と感じた。ジェットスキーの上で移動したり、横向きに座って釣りをする時には抜群の効果を発揮してくれる。

画像2: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

サイドフロートの上部には、滑り止めマットが装備されているので、シートに横に座った時の、フットレストとしても快適に使用することができる。

そのほか、フィッシングに特化したモデルとしての装備が、2ピース構造の座面がフラットなベンチシート。通常、ジェットスキーのシートは走行中にライダーと搭乗者の体にフィットするように設計されているので、シート前部と後部の間には、ある程度の段差が付いている。

画像3: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

「ANGLER」はフィッシング対応モデルとして開発されただけに、静止時に横向きに座ることを想定し、シートは横向きでも座りやすいフラットな形状をしている。実際にシートに座ると、前方より後方のシートの方が、若干高さがあるように感じた。

体型や好みもあると思うが、私は後部のシートの方がジャストフィットする感じを受けた。ベンチシートを採用しているので、1人で釣りをする時はもちろん、2人で釣りをする場合も、左舷側、右舷側に分かれてそれぞれシートに横向きに座っても、快適に釣りを楽しむことができるだろう。

画像4: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

リアデッキには、55リットル容量のORCA社製クーラーボックスと、左右合計4本の釣り竿を収納できるロッドホルダー等を確実に固定する、スチール製のラックが標準装備されている。釣りに役立つ装備であることはもちろん、使用しない時は簡単に外すことができるので、使い勝手が良さそうだ。

日本語で表示されるガーミン社製魚群探知機

画像5: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

ジェットスキーフィッシングを楽しむ人なら誰もが感じていると思うが、艇体に最も装備したいアイテムは魚群探知機だ。

「ANGLER」にはGPSナビゲーションや魚群探知機のメーカーとして定評のある、アメリカのガーミン社製ナビ付魚群探知機が標準装備されている。試乗する前に最も気になっていたのは、この魚群探知機は、日本語と英語のどちらで表示されるのかということだ。

画像6: JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 試乗レポート(新山徳吉)

「ANGLER」を水面に下ろす前に魚群探知機の電源を入れると、7インチディスプレイに日本語が表示されていることを確認して、かなりほっとした。使い慣れてくれば英語表示でも気にならなくなるかもしれないが、細かい設定をする場合はやはり日本語表示の方が圧倒的に使いやすいと思う。

それと、魚群探知機に関して気になっていたのは、電波を送受信する超音波センサーの取付位置だ。

「ANGLER」は、ハルの内側、エンジン前方に配置されている。これはインナーハル方式と言われる取付方法だが、この位置ならセンサーを何かにぶつけて壊すおそれもないし、ディスプレイと接続するケーブル類もボディーの外側に露出することなく、見た目もすっきりしている。標準装備ならではの、クオリティの高さと言えるだろう。

画像: ▲写真の赤円にあるのが超音波センサー。

▲写真の赤円にあるのが超音波センサー。

また、魚群探知機のディスプレイは、様々な情報を表示する7インチTFTディスプレイの右上に取り付けられているので、走行中でも前方から視線を大きく移動することなく、すぐに情報を知ることができる。

ANGLERの登場で釣りの世界が大きく広がる

魚群探知機には様々なモードがあるが、今回は魚のマークが表示される、オーソドックスなモードで鯛釣りを楽しんでみた。

魚影を見つけると、魚のマークの横に水深を表す数字が表示される。最近は水深何メートルの位置に仕掛けを落としたかが分かる「水深カウンター付きリール」も一般的になってきたので、魚群探知機に表示された魚マークの水深に合わせて仕掛けを落とすことができれば、魚を釣り上げるチャンスがより多くなる。

魚群探知機は、船底の超音波センサーから発信した電波が物体に当たって返ってくる時間などのデータをもとに様々な情報を表示するので、魚マークが出たからと言って必ず水中に魚がいるというわけではなく、ゴミなどの浮遊物かもしれない。

また、魚群探知機の画面は常に右から左に情報が移っていくため、多少のタイムラグもある。これらの特性を理解した上で、実際の釣果にどうやってつなげていくのか考えることも、ジェットスキーフィッシングを楽しむ醍醐味だと思う。

画像1: ANGLERの登場で釣りの世界が大きく広がる

私はかなり前からジェットスキーフィッシングを楽しんでいるが、最近のモデルにはニュートラルモードが付いているので、アイドリング時でも静止状態を保つことができる。

片手でフォワード、リバースの操作ができるKSRD(カワサキ・スマート・リバース・ウィズ・ディセレーション)の機能は、左手に竿を持った状態でも簡単に艇の向きを変えることができるので、釣りにはとても役に立つ機能だと思う。

画像2: ANGLERの登場で釣りの世界が大きく広がる

四季のある日本では、季節や地域によって、釣れる魚の種類が変わる。

「ANGLER」があれば、釣りの世界が大きく広がるから、次はこんなロッドが欲しいとか、こんなリールが欲しいとか「沼にハマる」人が増えるのではないだろうか(笑)。1年を通して楽しめるモデルだ。

JET SKI ULTRA160LX-S ANGLER 各部装備

画像: ▲リアラックから脱着可能な、マルチパーパスストレージパック。4本(左右それぞれ2本)のロッドホルダーと、フィッシングギア用のポケットで構成されている。

▲リアラックから脱着可能な、マルチパーパスストレージパック。4本(左右それぞれ2本)のロッドホルダーと、フィッシングギア用のポケットで構成されている。

画像: ▲スチールパイプで構成された、マルチパーパスストレージパックをリアラックに装備。クーラーボックスやロッドホルダーを、しっかりと固定できる。

▲スチールパイプで構成された、マルチパーパスストレージパックをリアラックに装備。クーラーボックスやロッドホルダーを、しっかりと固定できる。

画像: ▲アメリカのクーラーボックスメーカー、ORCA社製ハードクーラーボックス(55リットル容量)を標準装備。

▲アメリカのクーラーボックスメーカー、ORCA社製ハードクーラーボックス(55リットル容量)を標準装備。

画像: ▲フィッシング専用モデルの「要」とも言える、魚群探知機を標準装備。アッパーデッキのデザインと一体化しているので、とても美しい仕上がりとなっている。

▲フィッシング専用モデルの「要」とも言える、魚群探知機を標準装備。アッパーデッキのデザインと一体化しているので、とても美しい仕上がりとなっている。

画像: ▲横向きに座ることができるフラットな2ピース構造のベンチシート。船上での移動を楽に行える。

▲横向きに座ることができるフラットな2ピース構造のベンチシート。船上での移動を楽に行える。

画像: ▲ハンドル左側下部にレイアウトされたフロントロッドホルダー。仕掛けやルアーの交換時に、ロッドを挿しておくことができる。

▲ハンドル左側下部にレイアウトされたフロントロッドホルダー。仕掛けやルアーの交換時に、ロッドを挿しておくことができる。

画像: ▲大型クーラーボックスの背面には、様々なアイテムを収納できるメッシュタイプのポケットを装備。タイダウンベルトを使うことで、しっかりとラックに固定できる。

▲大型クーラーボックスの背面には、様々なアイテムを収納できるメッシュタイプのポケットを装備。タイダウンベルトを使うことで、しっかりとラックに固定できる。

画像: ▲シートに横向きに座った時の快適な膝の角度を考慮して設計されたサイドフロートは、上部に滑り止めマットが採用されている。

▲シートに横向きに座った時の快適な膝の角度を考慮して設計されたサイドフロートは、上部に滑り止めマットが採用されている。

画像: ▲ハル後部に取り付けられたサイドフロートは、静止時や低速走行時の安定性を確保するとともに、シートに横向きに座った時に、楽に足が置けるフットレストとしての機能も果たしてくれる。

▲ハル後部に取り付けられたサイドフロートは、静止時や低速走行時の安定性を確保するとともに、シートに横向きに座った時に、楽に足が置けるフットレストとしての機能も果たしてくれる。

文:新山徳吉/写真:Kawasaki/まとめ:Kawasaki Good Times Journal 編集部/協力:ジェットスキープラザ明石、NEO beach depot
※本記事は2026年4月25日発刊『KAZE会報誌 vol.305』に掲載された記事を一部編集して公開しています。

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