愛車のタンクでいつも静かに輝いているエンブレム。洗車のたびにキュッキュッと磨きながら、「やっぱりこのマークかっこいいな〜」なんて惚れ惚れしている人も多いのではないでしょうか? 実はカワサキのエンブレムやロゴマークは、時代ごとのエポックメイキングな出来事とともに、少しずつその姿を変えてきました。今回は、そんなカワサキ・エンブレムの深〜い変遷の歴史をたどってみたいと思います!

すべての始まり! 由緒正しき「リバーマーク」

画像: すべての始まり! 由緒正しき「リバーマーク」

カワサキのルーツを語る上で絶対に外せないのが「リバーマーク」です。その歴史はなんとカワサキ誕生の1870年代にまで遡ります。創業者である川崎正蔵氏が、自身の姓「川」の字を図案化し、川崎築地造船所時代に所有船の旗印として使ったのが始まりでした。

兵庫県神戸市にあるカワサキワールドの入り口にも、旧本社社屋(1909年建設)に掲げられていた巨大なリバーマークの実物が展示されているので、見たことがある人も多いかもしれませんね。

画像: ▲カワサキワールドに展示されているリバーマーク。

▲カワサキワールドに展示されているリバーマーク。

長らく川崎重工グループのシンボルとして社章などに使われてきましたが、二輪製品には1953年、川崎岐阜製作所(現:川崎重工業 岐阜工場)と共同で製作したスクーター「川崎号」にはじめて使用されました。

画像: ▲「川崎号」にはKB-2型エンジン搭載。リバーマークのついた旗がデザインされている「カワサキフラッグマーク」が採用されました。

▲「川崎号」にはKB-2型エンジン搭載。リバーマークのついた旗がデザインされている「カワサキフラッグマーク」が採用されました。

そして、1960年のB-6ニューエース、B-6の改良車として翌年登場したB-7で、リバーマーク単体のエンブレムが採用。

1964年の途中までは川崎航空機工業のマーク(カワサキフラッグマークにKAWASAKI AIRCRAFT CO,LTDと周りにあしらった物)が使用され、さらにその後はW1と同じ羽型のエンブレムが使われるようになりました。

以降、リバーマークは長らく使用されませんでしたが、2014年に登場したスーパーチャージドエンジン搭載の「Ninja H2 / H2R」で、フロントカウルに輝くエンブレムとして大復活。川崎重工の技術の総力を結集した「極限に挑み続ける証」として、特別なモデルにのみ与えられるマークとされています。

画像: ▲Ninja H2(2014年)のフロントカウルには立体のリバーマークが。

▲Ninja H2(2014年)のフロントカウルには立体のリバーマークが。

激レアな合体デザイン?「メグロ×カワサキ」時代

画像: 激レアな合体デザイン?「メグロ×カワサキ」時代

1960年代後半、カワサキが目黒製作所と業務提携(のちに吸収)した時代には、ちょっと珍しいエンブレムが存在しました。一部のモデルには、目黒製作所のトレードマークだった「羽」のデザインと、カワサキの「リバーマーク」が合体したような、通称「カワサキメグロエンブレム」が採用されていたんです。

ちょうど、目黒製作所が開発したスタミナ Kをベースに制作されたカワサキ 500メグロK2に採用されていましたが、比較的短い間でしか使用されませんでした。

画像: ▲カワサキ初の大型モーターサイクル・カワサキ500メグロK2。

▲カワサキ初の大型モーターサイクル・カワサキ500メグロK2。

ちなみに2021年に現代に復活したMEGURO K3や2024年に登場したMEGURO S1などにはメグロエンブレムが使用されていますから、リバーマークとの合体エンブレムはかなりレア。歴史の大きな転換点を感じる、ロマンあふれるデザインなのです。

力強さの象徴「フライングK」と大文字ロゴ

1969年、本格的なバイクブームへ向けてカワサキの高性能でタフなイメージを力強く牽引したのが、通称「フライングK」と呼ばれるマークです。Kの文字にスピード感あふれるラインが添えられたこのデザインは、当時のカワサキが目指していた圧倒的なパフォーマンスを象徴するもの。

また、北米をはじめとする海外への輸出が盛んになったこの時期は、遠目からでも一目でカワサキのマシンだとわかるシンプルで強いインパクトが求められました。そこでタンクに大きくあしらわれるようになったのが、すべて大文字で構成された「KAWASAKI」のロゴです。

画像: ▲「KAWASAKI」のロゴ(車両は900 super4)。

▲「KAWASAKI」のロゴ(車両は900 super4)。

伝説的なマッハシリーズやZ1(900 super4)といった名車たちのタンクで輝いていたこのロゴは、その力強く無骨な魅力と相まって、今でもZ系をはじめとする旧車ファンの間で絶大な人気を誇っています。

そしてお馴染みのモダンな「Kawasaki」へ

画像: ▲「Kawasaki」のロゴ(車両はZ400FX)。

▲「Kawasaki」のロゴ(車両はZ400FX)。

現在、私たちが一番よく目にするのが、頭文字の「K」だけが大文字で他が小文字の「Kawasaki」ワードマーク。この親しみやすくも美しいデザインが定着したのは1979年頃からです。

本マークは大ヒットモデルとなったZ400FXなどに採用され、流れるようなモダンなフォントはスーパースポーツからツアラー、クラシックまで、どんなスタイルの車種にもマッチする完成度の高いデザインでした。

86年以降はモーターサイクルのスタイリングにあわせてロゴデザインが柔軟に変更されるようになり、カウルのデザインを邪魔しないようにサイズを小さく控えめにしたり、エンジンカバーなどのパーツ群に直接ロゴを彫り込んだりと、各モデルの個性を尊重したつくりになっていきました。

現代のカワサキ車は、それぞれのコンセプトに合わせてロゴやエンブレムを使い分けるという、非常に贅沢な演出がなされています。

例えば、大人気のネオクラシックモデル・Z900RS SEには、あえて往年の名車Z1を彷彿とさせる大文字の「KAWASAKI」立体ロゴが採用されており、最新のフラッグシップモデルやNinja H2、Z H2シリーズには、誇り高き「リバーマーク」が鎮座。W800やW230には車種専用のエンブレムが採用されており、シートの後ろ側にさりげなく「Kawasaki」の印字が施されています。

あなたはどのエンブレムが好きですか?

100年以上の歴史と時代ごとの熱い想いが込められたカワサキのエンブレム。次にバイクに乗る時やツーリング先では、ぜひ注目してお気に入りのマークを見つけてみてください。歴史を知った上で眺めれば、愛車への愛着がさらに深まるはずですよ!

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まとめ:Kawasaki Good Times 編集部

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