この記事では、大型モーターサイクルの醍醐味と、日常での扱いやすさが絶妙なバランスで同居するこの排気量帯の魅力と、個性豊かなラインナップをご紹介します。
650ccクラスの魅力とは?

▲Ninja 650
公道でも存分に楽しめる「ちょうどいい」パワー感
リッタークラスのモデルは、アクセルを少し開けただけで法定速度に達してしまうため、常に「自制心」との戦いになることも……。しかし、650ccクラスは「アクセルを開けて走る快感」が公道でも味わいやすくなっています。 もちろん400ccとは比較にならない力強いトルクがあり、高速道路の追い越しや峠道の登り坂でもグイグイと車体を押し出してくれます。「モーターサイクルに乗せられている」のではなく、「自分で操っている」という充実感を得られるクラスと言えます。

▲Z650RS
重さからの解放、スリムで軽い車体
「大型=重い・熱い・しんどい」という常識はこのクラスには当てはまりません。 とくにカワサキの650ccパラレルツイン(並列2気筒)エンジン搭載モデルは、エンジン自体が非常にコンパクトで軽量。車体のスリムさは400ccクラスとそれほど変わらず、足つき性も良好です。 体力の低下や立ちゴケの不安からリッタークラスを敬遠していた方でも、このクラスなら駐輪場での押し引きや、ツーリング先でのUターンを気軽に行なうことができるでしょう。心理的なプレッシャーなく毎日乗れる、これは長くモーターサイクルライフを楽しむ上で最大の性能です。

▲VULCAN S
多彩なキャラクターから選べる楽しさ
カワサキのこのクラスには、スーパースポーツ、ネイキッド、レトロスポーツ、クルーザー、アドベンチャーと、あらゆるジャンルのモデルが揃っています。 同じ排気量帯でありながら、それぞれのモデルが明確な個性を持っており、自分のライフスタイルや好みのファッションに合わせて最適な一台を選ぶことができます。
カワサキ 650ccクラス ラインナップ紹介
あなたの理想のモーターサイクルライフを叶えるのはどのモデルですか? 魅力的な現行モデルをご紹介します。
公道からサーキットまでを制するスーパースポーツ「Ninja ZX-6R」

Kawasaki
Ninja ZX-6R
2026年モデル
総排気量:636cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:199kg
発売日:2025年9月27日
税込価格:159万5000円
「ミドルクラスでも4気筒の咆哮を楽しみたい」というライダーには、この一台しかありません。 排気量は636cc。レースレギュレーションの600cc枠にとらわれず、公道での扱いやすさをプラスした「+36cc」の余裕がカワサキの回答です。
最高出力120PSオーバーの直列4気筒エンジンは、回転数が上がるにつれて官能的なサウンドを奏で、ワインディングやサーキット走行をメインに楽しみたいライダーの期待に確実に応えます。
その走りを支える足まわりも一線級です。フロントフォークにはSHOWA製SFF-BPを採用し、フロントブレーキには強力な制動力を発揮するラジアルマウントモノブロックキャリパーを装備。KQS(クイックシフター※アップのみ)や高度な電子制御に加え、4.3インチTFTカラー液晶メーターを搭載するなど、装備面でもクラスを超えた満足感を提供します。「Ninja ZX-10R」のようなリッターSSは少しハードルが高いと感じる方でも、このサイズ感ならアグレッシブな走りを楽しめるはずです。
伝統とモダンが融合したレトロスポーツ「Z650RS」

Kawasaki
Z650RS
2026年モデル
総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:800mm
車両重量:188kg
発売日:2025年11月15日
税込価格:108万9000円
「Z900RS」の弟分として登場以来、幅広い層から支持されているレトロスポーツモデルです。往年の「ザッパー」を彷彿とさせる流麗なデザインと、丸型ヘッドライトや砲弾型メーターといったクラシカルな外観は、時代を超えて愛される普遍的な美しさを持っています。そのため、ガチガチのライディングギアだけでなく、カジュアルめなウエアでも違和感なく溶け込むのが嬉しいポイントです。
特筆すべきはその軽快さで、細身の車体はヒラヒラと軽やかに切り返すことができ、街中の交差点を曲がるだけでも楽しさが込み上げてきます。「昔は重い二輪車にも乗っていたけれど、今はもっと気楽に流したい」という大人のライダーや、扱いやすさを重視する女性ライダーにもぴったり。もちろんKTRC(カワサキトラクションコントロール)も搭載しており、雨の日や滑りやすい路面でも安心して走りを楽しめる一台です。
どんなシーンにも合うフルカウルスポーツ「Ninja 650」

Kawasaki
Ninja 650
2026年モデル
総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790mm
車両重量:194kg
発売日:2025年9月27日
税込価格:107万8000円
「Ninja」の名を冠しながらも、ZXシリーズとは異なり、アップライトで快適なライディングポジションを持つフルカウルスポーツです。セパレートハンドルでありながら位置が高く設定されているため、長時間の走行でも手首や腰への負担が少なく、カウルによる優れた防風効果と相まって、ロングツーリングも得意としています。
並列2気筒エンジンは低中速トルクを重視したセッティングとなっており、街乗りでの発進停止も非常にスムーズに行なえます。 また、現代のモデルとしてコネクティビティ機能も充実。「RIDEOLOGY THE APP」に対応しており、スマートフォンと車両を接続してライディングログの記録などが可能です。
KTRC(トラクションコントロール)も標準装備されており、スポーティな見た目と実用的な使い勝手、そして安全性を高い次元で両立させた、オンロードのオールラウンダーと言えるでしょう。大型スポーツツアラーの重さに疲れた方の乗り換え候補としても優秀です。
自分サイズにフィットするスポーツクルーザー「VULCAN S」

Kawasaki
VULCAN S
2026年モデル
総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:705mm
車両重量:229kg
発売日:2025年9月27日
税込価格:105万6000円
クルーザーらしいロー&ロングなスタイルに、スポーツモデル譲りの並列2気筒エンジンを搭載した独自のキャラクターを持つ一台です。
独特な形状のヘッドライトや流れるようなラインが都会的な雰囲気を演出しており、一般的なクルーザーモデルのような「ドコドコ感」よりも、スムーズな吹け上がりと軽快な加速を楽しめるのが特徴。バンク角も深く確保されており、見た目以上にキビキビと走れるため、峠道でもアクティブなライディングを楽しめます。
ライダーの体格に合わせてステップ位置などを調整できる「ERGO-FIT」に対応している点も大きな魅力ですが、特筆すべきはその足つき性です。シート高は今回紹介するモデルの中で最も低い705mm。小柄な方はもちろん、取り回しに不安を感じ始めたベテランライダーにとっても、両足がべったり着く安心感は何物にも代えがたい魅力となるはずです。
冒険心をかき立てるアドベンチャーツアラー「VERSYS 650」

Kawasaki
VERSYS 650
2026年モデル
総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:845mm
車両重量:219kg
発売日:2025年9月27日
税込価格:116万6000円
どこまでも走り続けたくなる、ロングツーリングの相棒として最適なのがこのVERSYS 650です。ストロークの長いサスペンションが路面の凹凸を優しく吸収し、まるで空飛ぶ絨毯のような乗り心地を提供。調整可能なウインドシールドによる防風性能や、クッション性の高いシートのおかげで、タンデムツーリングも快適にこなせます。
パニアケース(別売純正アクセサリー)の装着を前提にデザインされているため、荷物を満載してもスタイリッシュなシルエットが崩れません。一見すると大柄でオフロード車のようなスタイルですが、前後17インチホイールを採用しているため、オンロードでのコーナリング性能はロードスポーツモデル顔負けです。
リッタークラスのアドベンチャーモデルは非常に大きく重たいモデルが多いですが、このVERSYS 650なら市街地での取り回しも意外なほど軽快に行なえます。「旅はしたいけど、重量のあるモデルはもう卒業したい」という方にこそおすすめです。
軽快に街乗りやツーリングを楽しめるスーパーネイキッド「Z650」

Kawasaki
Z650
2025年モデル
総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:790mm
車両重量:189kg
発売日:2024年9月15日
税込価格:103万4000円
「Z」シリーズが誇る「Sugomi」デザインをまとい、軽量・コンパクトな車体でストリートを軽快に駆け抜けるスーパーネイキッドです。
189kgというクラス屈指の軽さと、低中速域のトルクを重視したパラレルツインエンジンの組み合わせは、街中から峠道のコーナーリングまで、あらゆるシーンで意のままに操る喜びをダイレクトに感じさせてくれます。
現行モデルではKTRC(カワサキトラクションコントロール)を搭載し、スポーツライディングの楽しさと安心感を高い次元で両立。TFTカラー液晶メーターやスマートフォン接続機能など、現代的な装備も充実しており、ビギナーからベテランまで幅広いライダーを満足させる一台です。
▶▶▶ニューモデルにも注目!
鋭さを増した新世代スーパーネイキッド「Z650 S」

海外で発表されたばかりのニューモデル「Z650 S」が、2026年夏ごろに国内導入されることが決定しました。
「Z650」をベースに、兄貴分であるZ900の流れを汲んだ最新の「Sugomi」デザインへと進化。3眼LEDヘッドライトを備えたフロントマスクは、一目でそれと分かる強烈な個性を放っています。
まとめ・人気投票
日本の道や日本人の体格、休日形態との相性がいい650ccクラス
広すぎない日本の道路事情や、峠道の多さを考えると、パワフルさと軽快さを併せ持つ650ccクラスは、ある意味で「最も贅沢な選択」と言えるかもしれません。
これから大型モーターサイクルの世界へ飛び込む方にとっては、恐怖心なくライディングの基礎を学べる最高のパートナーに。そして、リッタークラスを知り尽くしたベテランの方にとっては、肩の力を抜いて純粋に走りを楽しめる最高の相棒になるはずです。
ぜひお近くのカワサキプラザで、その絶妙なサイズ感と高い質感を確かめてみてください。
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まとめ:西野鉄兵/写真:Kawasaki










