新型「Z900RS」シリーズはこの3機種

▲左から「Z900RS SE」「Z900RS Black Ball Edition」「Z900RS CAFE」。
大人気モーターサイクルが満を持してモデルチェンジ
カワサキの大型モーターサイクルの現行モデルで大看板ともいえる「Z900RS」。2017年12月のデビュー直後から現在にいたるまで高い人気を維持しています。そして、新たに発表された2026年モデルで、初めて大掛かりなモデルチェンジが実施されました。
2026年モデルは「Z900RS SE」「Z900RS CAFE」「Z900RS Black Ball Edition」の3機種がリリース予定。ボディカラーはそれぞれご覧の1色ずつの展開となる見込みです。

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS SE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:183万7000円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS CAFE
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:154万円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円
詳細なスペックは未発表なものの、モデルチェンジの大まかな内容は明らかとなっています。いずれも新エンジンを搭載し、電子制御装備を充実しました。
900ccクラスとなる水冷DOHC並列4気筒エンジンは、低~中回転域の操作性を向上。扱いやすさを高めつつ、高回転域では強くスポーティな特性も発揮する仕上がりになっているといいます。

電子制御スロットルバルブを新採用したことで、高速道路の走行をサポートするエレクトロニッククルーズコントロールが備わりました。またシフトアップ/ダウンに対応した低回転域から作動する最新式のKQS(カワサキクイックシフター)も標準装備されています。
現在の大型スポーツモデルでは欠かせないIMU(慣性計測ユニット)も搭載し、トラクションコントロールやABSなど安全支援装備もバージョンアップしました。メーターにはスマートフォン接続機能も新たに備わっています。

▲2眼のアナログメーターと液晶パネルの構成は変わらず、スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」が使えるようになりました。
このように、機能性を大幅に高めながら、好評だったスタイリングは大きく変更しなかった、というのが今回のモデルチェンジの重要なポイントといえるでしょう。

▲Z900RS SE

▲Z900RS CAFE
たとえばマフラーやシートは新設計されたものを備えています。「Z900RS CAFE」でいえば、グラフィックを刷新し、ロゴデザインも変わりました。
しかし、いずれもカワサキ「Z」のルーツである「900 Super 4(通称Z1)」のDNAを感じさせるものとして、伝統を継承しています。

▶▶▶新型の変更点に関して詳細はこちら
新型「Z900RS」シリーズのラインナップや進化のポイントをまとめて解説 - Kawasaki Good Times
kawasaki-goodtimes.com新型「Z900RS SE」に跨ってみた

新型「Z900RS SE」
ライダーの身長・体重:175cm・73kg
よりフレンドリーに、より快適になった!
「Z900RS SE」と「Z900RS Black Ball Edition」は、今回のモデルチェンジでライディングポジションの変更も図られています。
ハンドルは従来のスタンダードモデルと比べて、グリップ位置を内側に50mm、下方に38mm移動しました。実際に跨ってみると、従来型よりも脇が閉まる格好となり、車体自体がスリムになったかのような印象を受けました。

スポーティさが増した感触がありながら、ハンドル位置が上体に近づいたため、扱いやすくなったという手ごたえもあります。
シートが変更されたことも大きなトピックです。
タックロールのモコモコ感がアップし、非常に立体的になりました。従来型よりも厚みのあるウレタンフォームが内蔵され、クッション性を高めたのです。

着座すれば適度に押しつぶされるため、足つき性が損なわれた気はしませんでした。

ハンドルが上体に近づけられた分、総合的に見て、より多くの人が「新型の方が扱いやすい」と感じるのではないかと思います。
ハンドルとシートは、ユーザーの方々からの声を受けて、最適化されたと聞きました。より気軽に、長時間走行を快適に……年齢性別体格を問わず、あらゆるユーザーに親しまれてきたという特性は、さらに高まっています。

▲3車ともシートを外せば簡単にバッテリーにアクセスできます。ETC2.0車載器は標準装備。いずれもアフターサービスが充実したカワサキケアモデルのため、メンテナンスに自信がないという方も安心です。
新機種「Z900RS Black Ball Edition」を徹底チェック

Kawasaki
Z900RS Black Ball Edition
2026年モデル
発売予定時期:2026年2月
税込価格:152万9000円
黒を突き詰め、引き締まって見えるモノトーン仕様
ここからはジャパンモビリティショー2025には展示されず、今回の撮影会で初公開された新たな特別仕様車「Z900RS Black Ball Edition」を見ていきましょう。
2026年モデルにはスタンダードモデルの「Z900RS」がラインナップされていません。この“Black Ball Edition”が、性能面ではスタンダードモデルに相当します。

外観は随所にこだわりが詰まっています。実車を初めて目の当たりして驚いたのは、Z900RS SEよりもひと回り小さく見えたことです。
実際の車格は変わりません。各部をブラックカラーにすることで、引き締まった印象に仕上がっているのです。

▲左:Z900RS SE|右:Z900RS Black Ball Edition
具体的には従来のスタンダードモデルに対し、メーターベゼル、ヘッドライトリム、ハンドルバー、ブレーキ&クラッチレバー、フロントフェンダーステー、ラジエーターシュラウド、ニーグリップカバー、燃料タンクキャップ、チェーン、前後ホイールがブラック仕上げとなっています。

▲ヘッドライトリムがブラックなことで、小顔な印象に。

▲シリーズ共通でブラックのパーツはそのまま活かしつつ、ハンドルバーやレバー、メーターベゼルなどまで黒で統一されています。

▲燃料タンクキャップは艶消しブラック仕上げ。その下にさりげなく「Black Ball Edition」とグラフィックがあしらわれているにもご注目。

▲エンジンはシリーズ共通でブラック。エンジンカバーのDOHCエンブレムは、この「Z900RS Black Ball Edition」と「Z900RS CAFE」に採用されています。

▲ホイール、フロントフォークのアウターチューブ、フェンダーもブラック。シルバーのブレーキディスクやインナーチューブとのコントラストが際立っています。

▲ブラックのドライブチェーンは硬派なカスタム車のよう。ホイールが黒であることも相まって、足まわりはとくに引き締まって見えます。
燃料タンクは見る角度や光の当たり具合によって単色に見えるのですが、さりげなくファイヤーボールグラフィックが施されています。渋好みの人にグッと来そうな、上質な仕上がりです。ちなみにこのグラフィックは、初代Z900RSと同様のファイヤーボールパターン。粋なかたちで歴史が紡がれています。

▲見る角度や光加減により、このくらい色合いの差が分かります。KAWASAKIエンブレムは、2025年モデルで採用されたヘリテージロゴをアレンジした仕様。
サイドカバーには、Z1を想起させる「Double Overhead Camshaft」の立体エンブレムが採用されています。

▲2024年モデルで登場した「Z900RS Yellow Ball Edition」や2022年に発売された「Z900RS 50th Anniversary」もこのイメージのエンブレムを配していましたが、“900”の文字まで黒抜きされたのは初めてのこと。
サイレンサーまわりも専用の仕様になっています。ボディは質感豊かなヘアライン仕上げ。エンドキャップとヒートガードには、マットブラック塗装が施され、シャープな見栄えに。この塗装は小さな傷が目立ちにくくなる効果を持つ新開発の技術が採用されています。

▲サイレンサーボディをブラックのカバーで挟み込むことで、全体がより細身に見えます。
これまでZ900RSには多彩なカラーや特別仕様車が登場してきましたが、この「Z900RS Black Ball Edition」ほど徹底したモノトーン仕様はありません。
発売予定は2026年2月頃、ぜひ全国のカワサキプラザで実車をご覧ください。写真だけではどうしても伝えきれない微妙な色づかいや、各パーツの素材感へのこだわりは、ご自身の目でご覧いただいてこそ実感できるはずです。

この仕様にビビッと来たなら、2026年の幕開けとともに、早めのご決断をおすすめします!
文:西野鉄兵/写真:赤松 孝、松川 忍





